2019-07-30
時給300円で人は生きていけるか
1回の仕事のギャラが1円だったとか、一週間拘束されて仕事した報酬が一万円だったとか聞くと同情に気持は傾く。
ただ、なぜこれまで誰も本人たちが声を上げようとしてこなかったのか。こうしたきっかけがないと動き出せないのがちょっと情けない感じがする。
そもそもが会社に管理されて給料もらって、最低賃金保証されて・・・というのはあまり芸人らしくはない。社会からなんだかんだいってはみ出して、河原乞食とまではいわなくても、堅気の社会人であることに背を向けた連中が芸人だというのは、今ではおかしな発想なんだろうか。
以前は芸人を目指すということは、師匠を見つけてその弟子となって芸やその世界のしきたりを体で覚えながらやっと一人前の芸人になっていくという道筋がほとんどだったように思う。
それがいつの間にか「事務所」と呼ばれる会社の養成所を経てデビューし、マネジャーに世話を焼かれてテレビに出るのが芸人の生き方になった。吉本興業やジャニーズが代表格だ。そこには雇用主と被雇用者の関係があって、師弟関係はない。
テレビ局や制作会社なども大手の事務所を通して出演者をブッキングするのが楽で便利なので自分で新しいタレントを探して育てようとはしない。今の状況を作った最大の責任はテレビ局にあるというが僕の見立て。
ここでもまた流れがなく、水がどんよりと淀んでいたのだ。その深いところには汚泥がたまり、メタンガスが立ち上り、異臭を放っていた。それが今回のひょうんなことから水面に泡がひとつまたひとつと吹き出て、多くの人の知るところになった。
2019-07-25
日産スタジアムで花火
周りにいた子供たちがひとつひとつの打ち上げに歓声をあげるのが面白い。ただ、会場周辺の警備があまりにも型どおりというか、土手の上にだって「危険ですから立ち止まることはできません!」ってメガホンで怒鳴られる。何言ってんだろうって・・・。
2019-07-22
老年よ、海外をめざせ
「海外姥捨て山」とか「老人の輸出」といった批判がなされたことが背景のひとつにあった。しかし、改めてそうした人生後半の過ごし方をもう一度真剣に考えてもいい時期かもしれない。
そのためにも機会を見つけて、まずは外国にいろいろと出てみることだ。言語も含めて、日本のぬるま湯的な社会環境とは違うなかで折り合いをつけながら日々を楽しく過ごせるようにするトレーニングを積んでいく必要はある。
定年後も働くということ
2019-07-20
参議院議員の被選挙権年齢に合理性はあるか
参議院議員の被選挙権年齢は30歳から、衆議院は25歳からである。その年齢差には「良識」の差が関係している。参議院は「良識の府」と位置づけられているらしい。そのため任期は6年間で、解散はなし。対する衆議院は任期4年で解散がある。
じっくり長期的視点で国政を考え実行してもらおうというのが参議院の位置づけになっている。だがちょっと待てよ。だからといって参議院をあえて「良識の府」と呼ぶのはそもそもの問題があるだろう。衆議院はそうでなくても構わない、仕方ないという考えが裏側にあるわけだから。
もうひとつ。25歳は良識をとわれなくて、30歳になれば良識があると判断していることの論理的合理性の所在の問題だ。誰が決めたのか、その根拠はどこにあったのか?
ちなみに米国も、上院と下院で被選挙権の最低年齢は30歳と25歳と5歳の違いがある。ただこれを年齢差別と指摘する声は聞かない。らしくないな。不思議だな。
2019-07-15
見習うべきひとつの男の生き方
この映画は、レッドフォードが役者としての引退作だと宣言して出演した作品。彼は現在82歳。これからはスクリーンに出ることはなく、監督や製作担当者として映画にかかわるのだろう。
そう言われて観れば、スクリーン上のレッドフォードもさすがに老いた感じは否めない。1936年生まれだもの。だけど人が年をとるのは当たり前で、共演しているダニー・グローバーは73歳、トム・ウェイツは70歳である。映画の中でレッドフォードが演じたフォレストがたまたま出会い、心引かれる女性を演じたシシー・スペイセクも70歳だ。ホントこの映画出演者の平均年齢は高い!
2019-07-12
JR東海社員 入社5年目
日本橋口は東海道新幹線だけのための改札である。それを知らず、在来線や地下鉄を利用しようとする客が間違って入ろうとすることが多いのだろう。そうした人に向けての手書きの案内だ。
そこに添えられたイラストは、もちろんプロの出来映えではないけど、書き手が電車や駅が好きなんだという気持が伝わってくる。
そのイラスト、誰が描いたのか、みどりの窓口のスタッフに聞いたら「えっ、イラストってなんですか」と返ってきた。10メートル先の自分たちの駅の改札前に置かれているホワイトボードに何がいま書かれているか知らないのだ。忙しいのか、興味がないのか。
調べてもらったら、入社5年目のJR東海の男性社員の手になるものだとか。それなりに時間もかかったろうに。なんかいい感じだ。
2019-07-05
ペーパーバック版が出た
https://www.routledge.com/Internal-Marketing-Another-Approach-to-Marketing-for-Growth-1st-Edition/Kimura/p/book/9780367350659
日本に比べ、欧米のハードカバー書籍はとても高い。僕の本もハードカバーは100ポンド以上もして、ちょっと知り合いにも勧めにくかったというのが正直なところ。それが今度は30ポンドを下回る価格に設定されている。より広い読者に手に取ってもらえそうだ。
日本のアマゾンでは、このリンクから。
2019-07-04
2019-07-03
商売より投票、金より地球
見上げたものである。真剣に社会を考えるということは、ここまでやることだと教えてくれる。しかも、「みんなで投票に行こう」じゃなく、自分のところの社員のためにという発想が素晴らしい。押しつけがましさや「ええかっこしい」的なスタンスからも離れている。
パタゴニアの社員はもちろん投票にいくのだろう。そして、それに釣られて多くの人たち、特に若い人たちが投票所にむかうといい。
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| https://voteourplanet.patagonia.jp/?in=921 |
2019-07-02
自家製枝豆でビールを
取れた枝豆は30房ほど。水で洗い、塩もみし、沸騰したお湯で4分ほど茹でる。茹で上がったらザルで水気を切って終わり。
見た目はあまり良くないが、美味しい。自分が育てたからか。100パーセント自然栽培である。
2019-06-25
人々の未来を作る図書館
ドキュメンタリーを得意とするフレデリック・ワイズマンの手によるNYPL(New York Public Library)を余すところなく紹介した映画だ。
NYPLは、マンハッタンの40丁目から42丁目にかけて位置している。タイムズスクエアとグランドセントラル駅のほぼ中間あたり。
Public(公共)library となっているが、公立の図書館とはちょっと感じが違う。市からの財政支援も受けている一方で、それと併せて民間からの寄付によって運営されている独立法人だ。
図書館の裏は、ブライアント・パーク。これが公園として実に素晴らしい。夏には芝生の上で映画の上映会なんか開かれていて、ぼくは在外研究でコロンビア大学に在籍しているときにはよく出かけた。
https://tatsukimura.blogspot.com/2012/07/bryant-park-summer-film-festival.html
https://tatsukimura.blogspot.com/2012/11/blog-post_14.html
NYPLは88の分館を含む全92館の図書館のネットワークであり、とにかく日本の図書館では考えられないような「サービス」の数々を実現している。
日本のように本を所蔵し、貸し出すだけではない。地域の人たちの学びの場であり、コミュニティの場であり、子供たちの学習の場であり、新しい仕事を探し人生を築いていくための場所。アメリカの民主主義をどこよりも体現している場所といっていいかもしれない。
1911年に竣工されたダウンタウンにある本館の閲覧室は、厳粛な雰囲気を漂わせているが、基本的にはこの図書館はとても市民に対して敷居の低い図書館で、だれもが本当に気軽に日常的に使えるように考えられている。
この映画の中で誰かが言っていた。「図書館は、本についてのものではありません。図書館は本を所蔵するところではありません。図書館は、人についてのものです。人が知識を得るために本が整えられているのです」。
映画を観て、この図書館を使うためだけにでもまたニューヨークに住んでみたいと強く思う。
ただ映画は3時間26分と長く、途中で10分の休憩が入ったが少し疲れた。
2019-06-18
テレビのニュースはもうこれでいいや
なぜそんなことを覚えているかというと、僕が初めて転職した年だから。大学卒業後8年間つとめた広告会社を辞めて航空会社に移り、昭和天皇の健康状態などを報じるニュースを気にしながら仕事をしていた記憶がある。天皇の健康を気遣うというより、崩御の際の業界への影響を考えていた。
筑紫さんはその後2007年に亡くなるのだが、その前年まで彼がキャスターやっていた「ニュース23」が僕にとってのニュース番組だった。当時は仕事で帰宅するのが遅く、彼の番組くらいしか最初のトップニュースを見られなかったという状況もあった。
長年見ているうちに、無意識にも彼のものの考え方は僕に移っていったような気がする。それと、早く帰宅できた日は、10時からの久米宏「ニュース・ステーション」を見ていたようにも記憶している。
その後だが、とくに決まって見るニュース番組はなくなった。見るとも聞くともなく、適当にチャンネルを変えながら見ているといったところ。気になるのは、ニュースとバラエティの境界がもうなくなっていること。最近は、CNNやBBCをBSで見る方が多くなった。
最近は夜11時25分からのNHK「ニュースきょう一日」を見ている。15分間の短いニュース番組だが、その日の主要なニュースをコンパクトに要点をつまんで伝えてくれる。井上あさひさんという女性キャスターの出身地が僕と同じで、卒業した小中学校も同じというのも何か縁を感じる。テレビのニュース番組は、もうこれでいいや。
https://www4.nhk.or.jp/news-kyou1/
2019-06-12
呆れた大臣
この報告書は老後の資産形成を呼びかけ、議論のきっかけとする狙いで審議会が作成したものである。それを大臣である麻生が受け取らないというのは非常識であり、理解をこえている。
記者会見でその理由を問われて、「政府の政策と全然違うから」だと説明した。
自分たちにとって都合の悪いことは、聞かない、見ない、受け取らない、つまりなかったことにすれば済むと考えているわけだ。政治家としてきわめてタチの悪い振る舞いと言わざるを得ない。
しかも一昨日の参議院決算委員会で野党議員からその報告書を読んだのかと問われたときは「冒頭の部分に一部目を通した。全体を読んでいるわけではない」と回答したという。
2019-06-04
ヤフーの信用度はわれわれが点数づけしよう
点数が高くつけられた者にはポイントが与えられるという。ありがたや、ありがたや。
利用者個人には、それぞれの点数は知らされることはない仕組みになっている。一方で企業がヤフーとこのプログラムで提携するとユーザーのスコアを無料で手に入れることができる。ヤフーはというと、提携企業からさまざまなデータを入手することが目的だ。
消費者には何がどう起こっているのかがブラックボックス化されたまま、胡散臭い連中が適当にデータをいじり回して個人のプライバシーを金に換えていく。
そろそろ気を付けて、ヤフーの使い方を工夫していかなきゃならないようだ。
2019-05-04
右脳か、左脳か、両脳か
出品点数は22点のみ。しかもどれもサントリー美術館がもともと所蔵している工芸品だ。ポイントはそれらを右からと左からの2つのルートで見て「感じ」「考える」というところにある。
「最初は黒のルートでどうぞ」と勧められたのは、22点の工芸品を観客が自分の眼(まなこ)で虚心なく鑑賞するためにしつらえられた展示。極力、ものとしての作品以外の情報が観客に伝わらないように工夫されている。
一方、白のコースには、それら工芸品が供えている様々な意匠や工夫が鑑賞する人に分かるような説明的な展示が施されている。それらの作品についての詳細な説明が歴史的、工芸的な側面から文章とイラストでなされている。
これら黒のコースが inspiration、白のコースが information という訳だ。展示会タイトルの副題は「左脳と右脳でたのしむ日本の美」とあり、白コースが information を表す右脳コースで、黒コースが inspiration の右脳コースを示している。
脳がまたブームである。人類にとって宇宙とならぶ未知の領域だけに、テーマとしてはまさに鉄板ネタともいえる。
経営学の分野でもそれをネタにした本が最近またぞろ登場してきている。大学での同僚の内田さんが出した「右脳思考」や佐宗邦威「直感と論理をつなぐ思考法」などがそうだ。
前者は分かりやすく右脳と左脳という言葉を直裁的に用いていて、後者は右脳、左脳という用語は用いず直感と論理と表現している。また、前者は右脳を優先させる思考によって、後者は直感と論理をつなぐことによって新たな視点を手に入れ、ひいてはビジネスの成功がもたらされると説く。
米コロンビア・ビジネススクールのウイリアム・ダガンが2010年に出した「戦略は直観に従う」につながるビジネス書だが、日本でのはしりはといえば30年以上前に脳生理学者だった品川嘉也さんが書いた「右脳ビジネス」だろう。脳が永遠のテーマと言える所以だ。
左脳ではなく右脳を活かせとか、直感(右脳)と論理(左脳)をつなげとか言われても、実際どうしたらよいものか悩んでしまう。右手左手、右足左足のように本人に見えるわけじゃないからね。
2019-04-27
休めないニッポンがある
それにしてもなぜ「一斉」なのか。調査によると、日本の企業などで働く人たちは他国の人に比べて多くの有給休暇を与えられている。しかし問題は、いやそもそも問題かどうかの判断すら難しいが、その半分ほどしか日本の労働者はそれを使っていないらしい。
いま僕が勤務している組織にはタイムカードがない代わり、有給休暇という制度もない。しかし20年ほど会社勤めをしていた80年代と90年代は1日たりとも有給休暇を使い残した年はなかった。ま、そんなこと自慢するようなことじゃないが。
国が先導してこうした連休、つまり国民の休日をやたら増やすのは問題だと思っている。同じ時にみんなが休めば、いろんな不便が発生するのは誰でも分かる。交通機関も観光地も混雑し、ホテルや航空運賃など旅行代金はその間高騰する。
日本という国では仕事を休む日にちまで国が「指導」してくれる。そのうち、子供を産むタイミングや我々が死ぬ時期まで国が決定するようになるかもしれない。いや、冗談じゃなくて。
連休中でも仕事柄休暇をカレンダー通り取ることができない人もたくさんいるだろう。また日本の被雇用者の4割近くを占める非正規で働く人たちは、休んだ分だけ収入が減ることになる。そうした個人だけでなく、中小企業のなかにも稼働日が減ることで売上がその分減少し経営に大きな影響を受けるところも多いだろう。
とすると、国が定めた大型連休をその通り享受できるのは、大企業か役所に正規社員、正規職員として雇用されている人たちだけ。
国は連休を制度として制定することが国民に対するプレゼントのように考えているようだが、まったく大きなお世話である。
2019-04-23
つまらない規則から若者を解き放て
2019-04-22
スリランカでもテロ
爆発が起きた箇所の1つの名に目を引かれた。狙われたシナモン・グランドホテルは、2015年2月にJICAの仕事でコロンボを訪れた際、3日間ほど投宿したホテルだったからだ。
滞在中はいろんな人から長年にわたる内戦のこと、民族間の諍いのことを聞かされた。でも当時、それらは落ち着き、昔そうだったような穏やかな暮らしを人々は取り戻していた。
今回の事件はまだ原因が解明されていない。連続的な事件につながらなければいいけど。
後日、スリランカからの留学生と話した際、今回の事件で彼の自国の友人の2人の姉妹が犠牲者になったと聞かされた。
| シナモン・グランドホテル近くの幹線道路 |
2019-04-18
丁寧すぎて分かりづらい日本語
そんな彼女が「市役所や銀行で使われる言葉は敬語も多く、丁寧すぎて一番分かりにくい。やさしい日本語を使ってください」と語っていたことに考えさせられる。
丁寧な日本語か、やさしい日本語か。決まったルールはもちろんないが、相手に合わせて話し方や使用する語彙を使い分けるのが当然だろう。組織からおしえられた話し方を盲目的に身につけるだけで、相手に伝わらない日本語を使っているとしたら恥ずかしい。
2019-04-16
みそと日本
腰が引けた広告表現ばかりだとウンザリしながらも、ネットに企業の関心と予算が急速にシフトするなかこうした流れ、つまり広告表現の凡庸化は仕方ないと諦めていた。
そんなとき、こうした広告を見ると「頑張ってるじゃないか」と応援を送りたくなる。
今朝の新聞1面のコラム横、横4.5センチ x 縦6.5センチほどの小さな小さな広告スペース。
コピーは「おみそがダメになったら、日本もダメになると思う。タケヤみそはそんな気持で、一所懸命におみそを作っています」。ど真ん中、ストレートな表現に味噌屋としての矜恃を感じる。
LGBTQのQとは
メインの出し物は「シドニー ゲイ&レズビアン合唱団」のコーラス。シドニーを拠点に活動する1991年に設立された「多様性あふれる」合唱団である。パワフルな歌声を12曲ほど披露してくれた。
70名を超える団員がいるらしいが、今回はその中の30〜40名が来日して東京、京都、福岡で公演を行う。
大学を舞台にしたアウトリーチ活動ということもあって、コンサートの途中で結構長々と人権や平等といったことについての講演がはさまれたが、そこでLGBTQという言葉を彼らが何度も使っていたのが気になった。
最後のQとは何か気になり、帰ってから調べると、それはQueer あるいは Questioning を指し、LGBT以外のジェンダーマイノリティのことだったり、それすら自分でよく分からない人たちをQで示しているらしい。
ウルトラQと同じだ。
2019-04-15
世界を変えた一枚
初めてこれを見せられたら、人は何だと答えるだろう。焦点のぼけたシュガードーナツの写真とか。人は自分の周りの知っているもの、今まで見たことのあるものにそれを重ねようとする。
今年は、一般相対性理論が歴史的な実験によって初めて実証されてから100年の節目の年に当たる。
2019年4月10日、イベント・ホライズン・テレスコープの研究チームは世界6か所で同時に行われた記者会見において、巨大ブラックホールとその影の存在を初めて画像で直接証明することに成功したことを発表した。
今回撮影されたのは、おとめ座銀河団の楕円銀河M87の中心に位置する巨大ブラックホール。このブラックホールは、地球から5500万光年の距離にあり、その質量は太陽の65億倍。
どちらの数字もその規模の想像すらつかない。最先端の科学は哲学的だ。
2019-04-07
「ひこうき雲」から45年
何かちょっと気になり、買い物のビニール袋を手に当日券売場へ。ちょうどあと10分でその窓口が開くタイミングだった。シャッターが降りたままの窓口には「当日券・立ち見席」と張り紙がしてある。
立ち見はいやなので、指定席券があるかどうかに賭け並ぶ。「会場の機材取り外しのため席がでました」とやらで指定席が手に入った。9720円也。
コンサートのコンセプトは、TIME MACHINE TOUR。彼女のデビュー45周年を記念したコンサート。これまで彼女がやって来たコンサートからのピックアップ、ダイジェストといっていい。アンコール入れて2時間半。
彼女がデビューしたとき、僕は中学三年。だから勝手に、コンサートのお客さんは僕と同じ年か少し上だろうと思っていたが、一回り、二回りも若いお客さんがほとんどだ。ユーミンがそれだけ長くソングライターとして活躍している証拠だな、これは。立派なもんだ。
コンサートは「ベルベット・イースター」で始まり、「ひこうき雲」で幕を閉じた。どちらも彼女が19歳(!)の時にリリースした初アルバム「ひこうき雲」からの曲。うちに帰ってからあらためてそのアルバムを全曲を聞き返してみた。今さらながらだが、詩が洗練されていて完成度が高い。あらためて彼女の才能を確認させられた夜だった。
2019-04-04
見えてるものと見えないものの間
2019-04-03
ライフ・イズ・ゴーイング・オン、そして女は強し
映画館の音響設備にもよるのだろうが、僕が今回観た横浜のイオンシネマの劇場では音が270度位の角度から耳に流れ込んできたような印象があった。自分が家の中のソファーに座り、右手に立つ女性が電話で話している一方で、左手の方からは子供たちが遊ぶ声が聞こえてくるような、そんな臨場感あふれる音響の作りだった。
2019-04-02
探し物を見つけるコツは、探さないこと
2019-04-01
広告に一番たいせつなのは「らしさ」
ところで、今日の新聞の全面見開き広告にこんな広告が載っていた。小渕恵三よろしく、香川照之がキンチョールと書かれた額を思いっきり神妙なおもむきで掲げている。これを見た誰もがニヤッとしたことだろう。
2019-03-31
最も大切な問い ーー それ、何のためにやってるのか?
「みんな仲良く」と教室に掲げても、子供たちは仲良くなりません。他者意識のない作文、目的意識のない行事、すべてやめませんか。
「ゆとり教育」とかそういったことではない。授業で学んだことを繰り返しても、「できないことができる」ようにはならないからだ。
一方で、世の中には服装の乱れが心の乱れの元になり、生活態度や学習態度に悪影響を及ぼす、だから、厳しく服装や髪型を規則で縛るべきだという人たちも多くいる。
「何のためにやっているのか?」というシンプルな問いを立て、その答えを見つけることでこの国の企業だけでなく、大学も教育も社会もずっとよい方向へ変わっていく。
惰性で続けている意味のないことをやめること。目の前の課題は本来、何か上位の目的があってのことなのに、それ自体を達成することが目的化してしまっていることは思いのほか多い。
2019-03-26
2019-03-24
ヘルメットはベトナム仕様
朝夕の通勤だけでなく、聞くところによると、夕食後は家族で1台のモーターバイクにまたがり街中を走り回ることをよく彼らはやっているらしい。どこに行くというのではない。ただのレジャー、気晴らしだという。
そうした時ハンドルを握るのは、やっぱりお父さん。後ろにお母さんが座り、その間にひとり、あるいはふたりの子供がはさまれている姿が一般的。50ccのバイクに家族4人が乗って街中を走る。端からは決して安全には見えないが、子供らはみんな父親と母親を信頼しているのだろう。眠っている子供すらいる。これが家族団らんの秘訣かもしれない。
ベトナムの若い女性はポニーテールが圧倒的に多い。流行っているのか、ただ簡単だからかしらないけど。
そのためか、ベトナムのバイク用ヘルメットの後ろの部分は、その「尻尾」がちゃんと出るようにカットされている。ベトナムだけじゃないかな。少なくとも、日本にはこんなのない。なかなかかわいい。
ホアンキエム湖の女子学生たち
日本でも昭和の時代には、英語を学ぶ学生たちがそうやって英語を使う機会をつくっていた頃があった。最近はどうなんだろう。よくは知らないが、日本ではそうした姿はもう見ることがないように思う。
今では英語を身につける方法はいくらでもある。アバター相手に英会話のトレーニングを受けるなど、ネットさえあれば英会話の練習方法は選び放題である。
だけどその一方で、ハノイの大学生たちが見せていた学びへの熱意を、日本の大学生は持っているだろうか。
10年後、世界で実際に活躍しているのは、きっと彼女たちの方だと思う。
2019-03-23
Cong Caphe コン・カフェ
スタッフ(なぜか若い女性がほとんど)はみんな迷彩色のユニフォームを身につけ、店内のむき出しのレンガの壁には懐かしのプロレタリアートをイメージしたものが飾られている。
2019-03-22
ベトナムの小学校で
アジアの少数山岳民族の村を中心に、現地に小学校や中学校を建てる活動をしている NPO団体、アジア教育友好協会(AEFA)の人たちとベトナムを訪れた。
ここは、ベトナムのトゥエンクアン省カンバオ村の小学校。子供たちがかわいらしい。まさに絵に描いたような純真な瞳に、忘れていたはるか昔の懐かしい想いが押し寄せてくるような感じだ。
子供たちがいま学んでいる校舎は、米を収納しておくために村が造った倉庫を改修したもの。設備も教材も何もかもが我々の目からは間違いなく最低限のものだったが、それでも子どもたちの学ぶ意欲の輝きは何ものにも代えがたいものに映った。
2019-03-21
2019-03-10
東日本大震災、沿岸部の工事続く
たしかに港湾部はきれいに整備され、一見したところではもう被災の傷跡のようなものは分からない。新しい建物が建てられ、あたり一面きれいだ。だが、人がいない。
浜から少し離れたところには立入禁止のロープがはられ、まだ修復されないまま被害が残された箇所もある。
南三陸町から国道45号線を気仙沼、陸前高田、大船渡方面へ進む。どこもかしこも工事が多い。津波で押しつぶされた家屋や建物があっただろう土地は整備のための工事が、そして臨海部は長大な防潮堤を築くための工事があちこちで行われているのを目にする。
昔からその土地にいる人たちの目からは、風景がどんどん変わっていっているだろう。防潮堤はいざというときの津波を防ぐとともに、人から海の景色を完全に遮断する。高い塀で守られた街は、まるで中世ヨーロッパの城壁都市を連想させる。
普段の景色が変われば、そこに住む人たちの意識も変わっていくのだろう。海の意味も、母なる海というかつての牧歌的なものから、人に牙をむく恐ろしい海へとあり方が変わったに違いない。
2019-03-07
インケン
一昨年の秋に日本の新しい隠居を考えるための研究会組織として起ち上げ、一年ほどかけて読書会を中心に、ゲストを招いての講演&討議やフィールドワークなども行った。
隠居というと、古典落語に出てくる横丁のご隠居さんのような存在を連想するかもしれない。しかし、これからの時代にはそれとは様相がまったく異なる新しい隠居の姿があるのではとの個人的な思いが背景にあった。
今後日本人(とりわけ60歳以降)がどのように個人として生き、また社会と関わっていくことができるか、そうしたことを半分真剣に、半分面白がりながら「人生100年時代」(ほんまかいな?)と言われる時代性の中で考えて議論した。
その研究会のメンバーの1人だった藤原智美さんが出された『この先をどう生きるか』(文藝春秋)は、定年前後世代に向けてのそうしたテーマへのひとつの答え、提言である。
2019-03-06
『早稲田乞食』第190号
サークル幹事長の交替を大学に届けるための書類やら前年度の活動報告書を大学に提出するにあたり、僕の署名と印鑑が必要だったためだ。
新幹事長は文学部の2年生(この4月から3年生)で、なかなか利発そう。うまくサークルをまとめて引っ張っていってくれそうだ。ただ、部員がこのところあまり増えていないとか。そこがちょっと心配。
いまどき手書きのミニコミ誌なんて、世間的には流行らないのだろう。化石のようなもの。超アナクロもいいところだ。だけど、だからこそ41年の歴史を誇るワセコジ(『早稲田乞食』)の火を絶やさないよう現部員たちには頑張って欲しい。
彼らが研究室に置いていった最新号をめくっていると、そのなかに僕を描いたイラストを見つけた(23頁)。本人に何の断りもなく・・・。アンビリーバブル!! ま、いいか。
2019-03-04
アメリカという国が持つ問題点と希望
最初、観る者は自分がどちら側なのか想いを巡らす。冴えない日々の仕事をこなしているだけで決して輝くような将来があるわけではないが、賑やかな家族と友人関係に恵まれたイタリア系白人か、それとも豊かな教養を持ち、世間から尊敬を集めるだけでなくカーネギーホールの高層部に住居を構えるほどの富も持つ孤高の黒人か。
旅の途中、とりわけ車の中での二人のやりとりは、どちらもが欠けた部分を抱えて生きていることを伝えてくれる。
映画は、その裏にある社会の複雑な関係性をエピソードを重ねることで重層的に伝えようとしている。差別と偏見への直接的な怒りというより、それを正視しつつ笑い飛ばすユーモアが底辺にある。
ツアーからニューヨークに戻ったあと、トニーの家をクリスマスに訪ねたシャーリーに、彼女がそっと「あなたが手紙を書いていたのよね」とささやき抱き合うラストシーンは、クリスマスらしい温かい気持ちを観る者に届けてくれる。
2019-02-22
今日は猫の日である
2019-02-21
全584ページのマニュアル
われわれは、そうした資金をもとを研究を行い、学会で発表を行い、論文を作成する。研究資金を与えられるのはもちろん有り難い話ではあるが、その使い方がなかなか複雑で厄介である。
僕の場合、現在は昨年度から3年間にわたる研究助成金を受けている。今年はその2年目にあたり、大学を通じて初年度の総括と次年度の研究請求金額の届けが求めれてきた。
初めてのことではないのでだいたいのことは分かっているつもりではあるが、その申請継続手続きのための資料として大学から送られてきた操作マニュアル(研究者向け手引き)は、なんと全584ページにわたる。年々複雑化している。これでは電話帳である。だれも読まない。
だいたい、こんなものを人に読ませようといういう文科省は、研究者に果たして本来の研究をさせたがっているのか、それともただ(彼らが考えるところの)問題のない手続きを最優先でやらせたいと考えているかのか。
2019-02-13
ジャンボはまだ飛んでいた
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| 日本到着後に撮影 |
今回、フランクフルトで乗り継いだルフトハンザ機は、その747だった。まだ飛んでいたのかと、ちょっとビックリした。
日本航空も全日空も、もうジャンボは飛ばしていない。燃費の悪さなどの性能、使い勝手で後続機に先を越されてしまったからである。だけど、世界の旅行ブームを牽引してきたのは、間違いなくこのジャンボだった。エアバスA380が就航するまで、もっとも座席数の多い機材だった。
僕が BA(ブリティッシュ・エアウェイズ)で働いていた時に日英間を飛んでいたのもすべてこのボーイング747だった。90年前後のバブルの頃は、そのファースト・クラスやビジネス・クラスから席が埋まっていったのが嘘のように思い出される。
だから、フランクフルトから日本へ向かう便がジャンボだと知ったときは、懐かしい友に会ったような気になった。
だけど、久しぶりに乗って感じたのは、残念ながらその友はもう時代遅れだということ。最新鋭の機材に比べて、なんといってもキャビンの静粛性に欠けている。実にうるさいのだ。またキャビンの座席の配置も最近のものに比べて工夫がなく、乗客にはとっては快適さにも欠けている。
たくさんの客を積めるので飛行機会社にとっては今も使い出があるのだろうけど、やはりもう引退させたほうがいいというのが正直な感想である。
2019-02-11
川のある風景
一方、川の南側のガイアと呼ばれる地区の斜面はあまり日当たりが良くないので、ワインの醸造所や倉庫が多く並んでいる。温度があまり変わらないから、それがきっと好都合だったわけだ。
リスボンは、テージョ川(Rio Tejo)によって南北に分かれていた。リスボンもここポルトも川があるから港があり、人や物が船で運ばれ、その結果経済が発達し、新しい文化や考えが外から入ってきていたのだろう。
ポルトの下町で
「うまいもんだね〜」と下から声をかけたたら、おばさん、手を振って応えてくれた。
2019-02-09
2019-02-08
ヨーロッパの西の果て
ここからは目前には大海が広がっているだけ。15世紀から16世紀、ヴァスコ・ダ・ガマをはじめとするポルトガルの航海士たちが世界の海に出かけていったのは、この海の向こうに何があるのか知りたかったから。
レガレイラ宮殿の井戸
リスボンから車で西へ45分ほど。シントラという街にあるレガレイラ宮殿の起伏に富んだ敷地の中に、Initiation well と呼ばれる井戸がある。実際は水をためるための井戸ではなく、らせん状に人が上り下りすることができる縦穴である。
人は神に近づこうと高みを目指して塔を築いてきたが、この井戸は「逆さの塔 (inverted tower)」と呼ばれている。人間の何か奥深くを探るために地中深く掘り続けられたものかもしれない。
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| 見下ろす |
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| 見上げる |
底まで降りていくと、今度は横に何本か横穴が延びていて、泉に突き当たった。
しばらく穴に潜ったままでいると、胎内回帰ではないが、なにか不思議な感覚を覚えた。
| 敷地に住みついているノラ。手を出したら、ひっかいた |

























