2019年6月18日

テレビのニュースはもうこれでいいや

筑紫哲也さんがTBSで「ニュース23」を始めたのが1989年。その年は昭和でいえば64年、そして平成元年だ。

なぜそんなことを覚えているかというと、僕が初めて転職した年だから。大学卒業後8年間つとめた広告会社を辞めて航空会社に移り、昭和天皇の健康状態などを報じるニュースを気にしながら仕事をしていた記憶がある。天皇の健康を気遣うというより、崩御の際の業界への影響を考えていた。

筑紫さんはその後2007年に亡くなるのだが、その前年まで彼がキャスターやっていた「ニュース23」が僕にとってのニュース番組だった。当時は仕事で帰宅するのが遅く、彼の番組くらいしか最初のトップニュースを見られなかったという状況もあった。

長年見ているうちに、無意識にも彼のものの考え方は僕に移っていったような気がする。それと、早く帰宅できた日は、10時からの久米宏「ニュース・ステーション」を見ていたようにも記憶している。

その後だが、とくに決まって見るニュース番組はなくなった。見るとも聞くともなく、適当にチャンネルを変えながら見ているといったところ。気になるのは、ニュースとバラエティの境界がもうなくなっていること。最近は、CNNやBBCをBSで見る方が多くなった。

最近は夜11時25分からのNHK「ニュースきょう一日」を見ている。15分間の短いニュース番組だが、その日の主要なニュースをコンパクトに要点をつまんで伝えてくれる。井上あさひさんという女性キャスターの出身地が僕と同じで、卒業した中学校も同じというのも何か縁を感じる。テレビのニュース番組は、もうこれでいいや。
https://www4.nhk.or.jp/news-kyou1/