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2024年4月3日

マリーナベイ・サンズ

こういうところは、本来あまり好きじゃないのだが、でも実際行ってみないことには気に入るかどうか分からないから行ってみた。


マリーナベイ・サンズ36階「スカイパーク」の人々

確かに眺めはすばらしかった

パノラマで撮影

地上200メートル36階の展望デッキ(スカイパークって言うらしい)を一回りし、そこでサッポロビールを一杯飲んだ後、ショッピングセンター、フードコート、地下にあるカジノも行ってみた。

シンガポールの人たちはカジノに入るために入場料がかかるが、観光客は完全無料で入れる。ただし入るときと出るとき、それぞれパスポートを提示させられる。

現地の友人曰く、政府はシンガポール人がカジノを利用することはまったく推奨していない。それはそうだろう。政府も含めての胴元が金を儲ける以外、何の価値もそこでは生まないんだから。

カジノの中はシンガポールであるにもかかわらず喫煙自由で、客たち(多くは中国人観光客)が歩きながらタバコをスパスパやっている。煙い、クサイ。それがカジノ。大阪で維新の会がやりたがっているのが、こうした施設だ。

日本語が併記された施設内の案内表示。
日本人も上得意客なんだろう

NUSビジネススクール

今日は午後、ランチを取りながらNUSビジネススクールの教授と打合せ。

その後、施設をぐるっと案内してもらったのだが、ビジネススクールだけでビルが3つある。またそれ以外に、それらと隣接する形で卒業生のためのビルも。そこにはプールまであったのにちょっと驚かされた。


2024年4月2日

どこの国でもリサイクルは難しい(シンガポール)

外出先から宿に帰る途中、少し道に迷い、表通りからいくぶん離れた裏道を通っていたら、トンネル通路のなかにさりげなく設置された廃品回収箱を見つけた。

ここに書かれた説明を読むと、衣料、(柔らかい)玩具、枕、宝石(マジ ?!)、バッグやベルト、靴、カーテンなどの日用品を回収してリサイクルに回しているらしい。なかなか結構な試みである。

若い女性が2人やって来て、この「Let's RECYCLE」の前でお互いに何やら言葉を交わした後、持って来たボストンバッグの中身をザバザバと投入していった。なるほど、彼女たちのような若い人が積極的に環境保全へ取り組んでいるんだなと思った。

ただ、この回収箱の側面には、破棄された衣料品189,000トンのうち、わずか4%しかリサイクルされていないとある。まだまだ、これからという感じ。

2024年4月1日

雨のフォートカニング・パーク

街の中心部にあるフォートカニング・パークは、標高160メートルほどの小高い丘である。そこが見事な公園になっている。

午後、出かけた際にその公園を抜けて目的地へ行こうとしたら突然途中でシャワーに見舞われた。シャワーと行っても、最初はポロポロと来ただけだったので10分か15分かで止むと思い、大木の下で雨宿りをしていたのだけど、急に雨脚が強まりどうしようもなくなり、公園内のホテルに飛び込んだ。

とにかく建物のなかに入らなきゃと一番近い扉を開けて飛び込んだら、その扉はホテルの厨房の裏口(つまり搬入口)だった。そこいた厨房スタッフの人たちにゴメン、ゴメンと言いながら奥へ進み、ホテルのレストランの真ん中を通ってフロントのところへ出た。

雨はなかなか止まず、結局そのあと、40分近くロビーで雨が止むのを待たせてもらった。ただ、こうした天気はこの国では珍しくないわけで、今日の僕のような客、いや正式には客でもなんでもない人間も温かく放っておいてくれるだけでなく、ホテルのスタッフはみんな、僕の前を通るときには軽くお辞儀をしていってくれる。もちろん僕もそれを返す。





2024年3月31日

シンガポールの大学寮を覗く

夕方、英国留学時代の同級生だったシンガポール人が、息子を連れてホテルまでやってきた。彼をシンガポール国立大学のHall(学寮)までクルマで送るので、よかったら一緒に行ってみないかと。

大学2年生になる彼は、6つある大学寮の1つに住んでいる。Raffles Hallという1958年にできた歴史のある寮だ。

他の寮生と同様に、月曜日から金曜日まではそこで過ごし、金曜の夜か土曜の朝に自宅にもどる。そして、日曜日の夜、父親(つまり私の友人)が時間があればクルマで大学まで送り届けてやるらしい。

厚かましくもその寮の部屋の中まで入れてもらった。2人部屋である。かなり狭い。ベッドが壁の両側に2つ並んでいるが、その間のスペースは50センチもないくらい。室内設置型のエアコンが部屋の真ん中に鎮座してフル回転していた。本当はエアコンの設置はだめらしい。けれど、それじゃあ暑くて勉強できない。大学当局も見て見ぬ振りをしている。

その後、広大なキャンパスを彼の運転で見て回った。日曜の夜だけあって、とても静かだ。そのなか、キャンパス内巡回の黄色いバスだけが走っていた。

大学には門がなく、誰でも自由にどこからでも施設内に入れる。クルマでの出入りも自由だ。管理社会の典型であるシンガポールで、大学がこのように運営されているのは意外だった。

完全にオープンにしていて、そのために構内で問題や事件が起こることはないのか訊ねてみたが、ほとんど聞かないという。そうした社会的秩序ができているのかもしれない。それと、確認はしなかったがカメラによるモニタリングが行き届いているからかもしれない。

ところで、自宅から通学しても1時間ほどなのに、なぜわざわざ寮に入るのかーー。彼(オヤジの方)曰く、若いうちに共同生活を送ることでコミュニティの一員としての意識を涵養することに役立つからと。

確かに日本の大学でもかつては寮がたくさんあり、学生ならではの共同体としての役割を果たしていた。そういえば、京大の吉田寮の老朽化に伴う建てかえのために明け渡しを大学側が寮生に求めている件は、その後どうなったのだろう。 

シンガポール国立大学の寮はとても人気で、入寮のための競争倍率が高い。また一旦入寮しても、翌年度にそのまま残れるのは20〜30%で、残りの学生は退寮させられる。残れるかどうかの基準は、その寮での各種活動(寮の運営参加やイベントの開催など)によって「稼ぐ」ポイント数によって決められる。そうした点は、なるほどシンガポール的なのである。

シンガポールのナショナル・ギャラリー

街の中心部にあるナショナル・ギャラリー・シンガポールに行ってみた。15ドル(シニア、教員、学生は割引料金が適応される)を支払ってなかへ。

この建物は、もともとは1929年に建てられた旧市庁舎と1939年建設の旧最高裁判所の建物を改築したもの。広さは十分、シンガポール政府の意欲がはっきりと感じられる。

フロア案内

僕が面白いと思ったのは、建物の入口のところにあった巨大な送風機。シンガポールは暑いからねえ。

目玉のような8つの送風口の下に、送風口の向きを勝手に変えないようにという注意書きが書いてある。

ところで、これって何かに似ているなと思ったら気がついた。あれだよ、大阪万博のあの変なやつ。

2024年3月22日

Grabのドライバーと

シンガポールでは移動手段としてのグラブがとても便利だ。アプリが使いやすく、仕組みがよく出来ていることに感心する。まだ使用経験はそれほど多くなくあくまで個人の印象のレベルだが、運転手は既存のタクシーに比べて全般的に若く、対応やサービスもよい。

これまで乗ったグラブ・タクシーの運転手は、全員が日本で言う「脱サラ」のドライバーだった。

働いている時間が長いことをぼやいたりしているものの、彼らの全般的な仕事の満足度は高い。まず、働く時間も含めて自分で自分の仕事をコントロール出来ること、組織に縛られない気安さをみんな強調する。ストレスが極度に減ったことを喜んでいる。

だから、客に対するサービスも向上する。乗客の満足度も高まる。客は降車後にアプリへ送られてくる領収書を確認し、ドライバーを評価する。乗せた客からの評価がよければ、ドライバーは仕事がさらにやりやすくなるだけでなく、気持も良いはずだ。いいサービスを続けようと考える自然な動機づけになっている。仕組みがよく出来ている。

 
今朝、宿から空港までの移動で乗ったGrabドライバーは、母方の祖父が日本人だと話した。第二次戦争のとき日本軍の兵士としてシンガポールに来て、終戦後そのまま残ったのだという。

彼が小学生の頃に亡くなったらしいが、子供の頃に抱かれた彼の手はまるでアスファルトの道路面のようにザラザラだったと言った。戦争が終わった後シンガポールに残り、ずっと金属を磨く仕事を続けていたからだとか。その人は日本には一度も戻らなかった。母親になぜ彼は一度も生まれた国に帰らなかったのか聞いたことがあるが、教えてくれなかったと話してくれた。

わざわざそんな作り話をするような人物には見えなかった。本当の話だろう。そんな話を助手席に乗って移動中に聞けるのもGrabを選ぶ理由のひとつになっている。

2024年3月21日

シンガポールは、買い物地獄である

かつてシンガポールは、ショッピング天国などと言われていたらしい。今はまったく様相が異なる。

とにかく何でも高い。いや、例えば食事を現地の人たちが普段行くような店で済ませば、その点はそうでもないかもしれない。だが、ちょっと贅沢をしようと思うと、別のモードに入る。

スーパーマーケットに並んでいる商品を見ても、アルコール飲料といった生活必需品以外のものはとても高価。例えばスーパーの棚にあったコッポラのカベルネ・ソーヴィニヨンが、59シンガポールドル(日本円で6600円)だった。日本では2800円だから2.3倍である。

ただし、これはシンガポールに限った事ではない。対米ドルでもユーロでも同じだ。日本政府と日銀がずーと円を安く、日本を安く誘導してきた結果だ。インバウンドと呼ぶようになった外国人観光客を国内に呼び込むのには格好だが、確実に日本人は外国に出て行きづらくなった。

為替レートの推移(SGD対円)
 
政府が短期で懐を膨らませ、大手企業や一部の富裕層をいっそう太らせるには良いのかも知れないが、長期的には国の成長を間違いなく妨げる施策。本来の「成長」を忘れた愚策の結果である。

2024年3月20日

(Part of) My new life has started

大学から1年間の特別研究期間をもらって、外国に出た。

最初の滞在地は、シンガポール。ここで数ヵ月、シンガポール国立大学(NUS)をベースにして活動をする予定だ。

日本を出るときにはコートを手にしていたが、ここでの正しいスタイルは、半袖シャツに短パン。とにかく日中は暑い、そしてムシムシする。夕方には突然、スコールのような雨に襲われる。ただ、天気に文句をいっても仕方ないので、こればっかりは適応するしかない。

今日はこれまでの暑さでいささか疲れ、午後は宿で少し長めの昼寝をとった。そして、夕方からはいつものように町の散策へ。

歩いていると、町の中心部にSMU(Singapore Management University)の広いキャンパスがあった。一般の人たちもそのキャンパスのなかを通り過ぎている。

タウンホール(市庁舎)の方に足を進め、その後近くのラッフルズホテルで夕食をとることにした。Burger and Lobsterというレストランでロブスターロールを。7時までのハッピーアワーにギリギリの時間だったので、ビールとワインを一緒に頼んだ。 

ほろ酔い気分になったので、食事の後はそのままラッフルズホテル内のLong Barへ。カウンター席の目の前に置かれたのは、落花生が入った麻袋。おつまみなんだろうと、遠慮なくいただく。

しばらして、バーのスタッフに「正しい落花生の食べ方を教えてくれ」といったところ、殻は構わず床にそのまま捨てるのが正しいやり方だとか。19世紀からの習わしで、マレー人の何とかがといったその事の起こりも説明してくれたが、頭に入らなかった。ただ、それが今も続くトラディションか、との問いに彼がYesと答えたのは覚えている。

隣の席に女性の一人客がやって来て、グラスを前にして手持ち無沙汰にスマホをいじり始めた。さっき聞いたばかりの(少し記憶が怪しげだが)落花生にまつわる話をしたら面白がってくれた。 

 
 
天井の団扇が扇いでくれる

ここシンガポールには数ヵ月の滞在予定。その間に周辺の国を回るつもりである。夏はロンドンをベースにして、まだ行ったことのない欧州の国をまわりたいと思っている。

もうバックパックは背負っていないが、それに近い形の一人旅だ。高齢者の仲間入りをした身で、果たしてこれからどれだけまだ見たことがない新しいものを見ることができるか。

2024年2月18日

これが国のシンボル?

ホテルのあるClarke Quayからシンガポール川沿いの遊歩道をたどって河口へ下る。日差しがとても厳しい。なぜ帽子を持って来なかったのかと後悔する。

小1時間ほどでマリーナベイに出た。突端にシンガポールのシンボルとされているあの「有名な」マーライオン像がある(写真)。高さは7〜8メートルほどだろうか。キッチュと言えばキッチュだが、造形的にも意味的にも何も面白くない。端から期待はしていなかったが、あまりの馬鹿馬鹿しさに脱力する。

観光名所か。あたりは、中国から春節に合わせてやって来た観光客で溢れかえっている。

2024年2月17日

シンガポール、チャイナタウン

シンガポール市内のチャイナタウン。路上は、旅行ケースを転がす中国人観光客がたくさん。

2024年2月16日

Coca Cola

シンガポールの街中を走っていたコカコーラ社のクルマ。車体にペイントされたコークのロゴマークがやけに歪んでいる。暑さのせいという訳ではあるまい。どうしたのだろう。

2024年2月15日

人気のない街中の公園は、きれいだが寂しい

ここ、シンガポールの街を歩いていると気がつくのは、意外と公園が多いということ。しかもどの公園もきちんと整備されている。それはとてもいいことだと思う。

ただいささか不思議なのは、そうした公園に誰も立ち入っていないことである。これが(日本も含めて)他の国だったら、芝の上に寝転んでいるひとがいるのは必至だし、犬を散歩がてら引いて歩いている周辺の住人やボール遊びに興ずる子どももいるはず。

それが、そうした人(や犬)をまったく見なかった。きっと公園の芝生に立ち入ったら、行政から罰金が科されることになっているんだろう(未確認)。 

街の中心部にあるホン・リム・パーク