2018年7月31日

火星の大接近

火星が15年ぶりに地球に大接近した。距離は5759万キロメートル。午後10時半頃撮影。

明るさはマイナス2.8等星。明るい
肉眼でも赤く見える

2018年7月23日

これは立派な(今でいうところの)デザイン思考だ

黒沢明監督と組んで多くの仕事をした、日本の映画界を代表する脚本家の橋本忍さんが先日亡くなった。享年100歳。

新聞に彼の弟子とも言える脚本家の中島丈博氏が追悼の言葉を述べていたが、そのなかで橋本さんの仕事ぶりに触れたところが面白かった。

仕事をするのは、判で押したように朝9時から夕方6時まで。時間になると筆を置く。物書きと言うより職人のようだ。その一方で、山師のように当たるネタを直観でかぎ分け、「今度はこれで世間をあっと言わせてやる」と賭け事を楽しむかのように作品作りに没頭する。

またストーリーを組み立てるための具体的な方法として、次のようなことを弟子の中島氏とやっていた。
書き出す前に、まず場面ごとの簡単な説明(箱書き)を僕に模造紙に書かせ、それを旅館の畳敷きの広間にずらっと並べる。俯瞰しながら「このシーン、いらないよ」「こっちとこっちを差し換えて」と、順番をかえていく。実際に脚本に取りかかるときには、最後の場面まで(構成が)完璧にできあがっていた。
これは今流行りのデザイン思考のシナリオライティング版である。さすがだ。

僕の愛読本のひとつに彼の『複眼の映像』(文藝春秋)がある。この週末にまたページを開きたい。



2018年7月18日

頭のがいいのか悪いのか

アイスボックスに入れるための保冷剤を買おうとアマゾンのサイトを開いた。検索ウィンドウに冷蔵庫&保冷剤と入れたが、該当する商品はないという表示が出た。
さっきペットフードを買ったままになっていたからだ。商品のカテゴリーをホーム&キッチンに変更して再検索。
今度は探している商品が現れたが、比較的最初の方にペット用のネッククーラーが出てきた。さっきの検索が影響しているのだろう。アマゾンのAIが気を利かせてくれたのだろうが・・・。

こんな感じだ。

2018年7月16日

京都で茹で上がる

週末を使い、祇園祭で沸く京都へ行ってきた。宵々々山と宵々山である。


 
巡行を待つ鉾や山をひと通り見て回ったが、宵々々山の日、気温が観測史上最高の38.5度を記録した。まさにうだるような京の夏である。


四条通りを中心にどの通りも人がいっぱいで、行く手を阻まれる。中央にロープを張り、通行方向をひとつにすることで混雑を緩和しようとしてるが、それでもなかなか前に進めない。

次の日は、龍谷ミュージアムを訪ねるために地下鉄で隣の五条駅へ。するとどうだ、まるでガラガラである。東本願寺と西本願寺のあたりもひっそりとしている。ミュージアムも人が少なくゆっくりと観覧ができたのはよかった。




京都の知り合いが言っていたが、京都のまちなかには最近では観光客を相手にしたカプセルホテルや民泊的な簡易ホテルが多数できているとか。安く旅することが一概に悪いわけではないが、そうした安宿に泊まる客は、24時間営業のスーパーで弁当を買ってきて食事を済ませ、土産物はドラッグストアや100均で購入すると半ば嘆いていた。



今年の山鉾巡行の2番目は(一番目は長刀鉾に決まっている)蟷螂山だ。山車の下では「かまきりおみくじ」を引く人たちの長い列が。僕も並んでみた。素朴なカラクリが楽しい。






2018年7月14日

デザインが懐かしい

阪急京都線・河原町駅のホームで見かけたレトロな水飲み場。一緒にいた京都在住の友人は、「水を飲んでる人なんか見たことない」らしいが。


2018年7月12日

さて、ここに何ヵ国の学生がいるでしょう?

先週のMarketing Managementの授業後、教室で記念写真を撮る機会があった。


写っているのは、数人の日本人学生と留学生たち。国籍を数えてみたら・・・アルゼンチン、エジプト、フランス、ブラジル、スペイン、ネパール、ルーマニア、タイ、台湾、パラグアイ、USA、ボリビア、中国、ロシア、フィリピン、シンガポール、コロンビア、インドネシアと、日本人を入れて20ヵ国だった。
 

2018年7月7日

日本の教育を歪めているのはやっぱり文科省だな、こりゃ

東京医科大学の理事長と学長が辞任した。 文部科学省の局長が同大学に息子を裏口入学させ、受託収賄容疑で逮捕された事件の当事者だった2人だ。

年間3千数百万円の補助金を得るために、東京医科大学のふたりは同大の社会的な評価とブランドを地の底まで引きずり降ろしてしまった。(高い買い物になったな)
そもそもこの予算、「私立大学研究ブランディング事業」というらしいが、何のことかわからない。残念ながらブランドの何たるかなど全く理解をしていない、そういう意味でおバカな役人が気の利いた(と自分たちで思っている)ネーミングで助成制度を作ったわけだ。
年間3000万円の金額自体はそれほど大した額とは言えない。しかし金額の少なさ故に、それを与える対象大学の数は多い(昨年度は私立大学60校)。ということは、全国の他の多くの大学でもこうしたケースが十分考えられる。
今回の逮捕のケースは、何がきっかけで表沙汰になったのか、私が知る限りでは公表されていない。こうした事が新聞ネタになるということは、内部告発だろう。たまたまそうした悪事を世間に公表しなければと考えた同大学内の関係者がいたから、メディアと世間が知ることになった。
このように内部の関係者が警告を鳴らすケースは、日本では稀有である。ということはこれまでも、そして今現在もこれに類することが日本国中の様々な大学やそれに類する機関でなされてると考えても不思議ではない。
金額を比較的低く抑える代わりに、助成金をばらまく対象数を増やす。それはとりもなおさず、文部科学省の役人たちがそこそこの要求をつきつける機会を、それだけ多数手の内に確保してるということにほかならない。
息子を医学部に裏口入学させるという手口は、ほんの一例に過ぎない。それ以外にも役人が大学とつるんでさまざまな悪事や不正を働き、さまざまな便益を得ている事は容易に想像できる。
それらの原資は、すべて我々国民の税金だ。その配分権を手にしてるというだけで、役人らは何でもやり放題である。そろそろこうした悪行が平気でなされる不可思議なシステムそのものを変えていってもらわなくては。

心あるジャーナリストと政治家の出番のはずだ。

2018年7月1日

地震と古書の売却

先日の大阪北部を中心とする地震。関西の大学で勤務する友人の研究室で、本棚の本が雪崩のように崩れ床に拡がったと聞いた。

人ごとではない。東京だって地震はいつあってもおかしくはない。政府の地震調査委員会の報告だと、今後30年間の間に震度6以上の地震が発生する確率はますます高まっている。

東京都庁のあたりで46%、横浜市庁舎で78%だという。新宿区ではなく東京都庁、横浜市中区ではなく横浜市庁舎というのが、なんとなくその精度を感じさせる。


そうした思いで見ると、その地震予想確率で色分けされた地図は戦慄さえ与えるものに思える。

なぜか預金残高は増えてはいかないが、本は毎週毎週、研究室でも自宅でも増えていく。置き場に困り、本棚に詰め込んでいく。震度6の地震がきたら、一発だ。書棚の本が崩壊し部屋を埋めることになるのは明らか。

で、どうするか。①捨てるか、②人に譲るか、③どこかに寄付するか、④古本として売るか。①は最後の方法。②は手間がかかる。③も相手を探して交渉するのに手間がかかる。ということは、比較的簡単なのは古書として売ってしまうこと。

ネットでいくつか業者を調べた。試しに「もったいない本舗」という中古書籍買い取り業者に、本が28冊入った段ボールを送料受取人払いでひとつ送った。

すぐにメールで買い取り査定価格の連絡がきた。全部で520円! こちらがOKすれば、その金額が振り込まれ、すべては終了。納得できなければ、それらの本を料金受取人払いで返送してくれる。

金額がおかしいと思ったので返送させた。着払いで支払った宅配便料金は1200円。

次に中身そのままで箱だけ替えて、今度は「あおば堂」という同様の中古書籍買い取り業者に料金受取人払いで送った。

今度は査定に4、5日かかったが、査定金額は5,460円とのこと。「もったいない本舗」の10倍以上の査定額だったので買い取りを了承した。

それにしても同業者で、同一内容(書籍)、同一条件でなぜこれほど査定金額に差があるのか疑問は残ったままだ。