2019年4月2日

探し物を見つけるコツは、探さないこと

あるはずの資料が見つからない、必要とする本が書棚に見つからない、買ってきたお土産を家の中にどこに置いたか忘れ見つからない。探し物が見つからなくて部屋の中をあちこち歩き回ることが結構ある。

多くの人も同じかもしれないが、そうした探し物をするために費やす時間は結構馬鹿にならない。時間だけではなく、そこで費やすエネルギーや、なかなか見つからないことから感じるストレスも大きい。

それでも見つかればいいが、見つからなければフラストレーションはますます高まる。その人の気性次第だが、自分なんかは結構ムキになってぜひとも見つけてやるぞと探し物をいつまでも続けることも多い。それで見つかることをもあれば、結局見つからないことも。その時は、時間切れだ。否が応でも諦めるしかない。

そうしたときは徒労感だけが残る。こんなことだったら最初から探さなければよかったと、いささか自分の行動と気持ちを振り返って反省する。

結局、探し物を見つけるコツは探さないことかもしれない。

探さなくても探し物は結構現れてくる。そんな経験は誰しもがあることだろう。思いもかけないところに隠れていたり、あるのにただ見えていなかったり、といったことも結構ある。忘れた頃に、ひょんなことから現れてくるのだ。

探さずして見つけることの最大のメリットは、得られる安堵感である。