2018年10月28日

更待月

今晩の月は、月齢19.43。この頃の月を更待月(ふけまちづき)と呼ぶ。月が出てくるのが遅く、夜も更けて出てくるところからそう名づけられている。


2018年10月25日

十五夜の月

空を見上げると見事な満月が。ふとその写真を撮りたくなり、急いで駅前のカメラ屋へ走り一眼レフを買ってきた。

最初に撮った一枚が次の写真だ。2420万画素あれば、月面のクレーターの凸凹もこれだけ写る。

満月の月は神秘的で本当にきれいだ。これまでも数えられないほど見ているにもかかわらず、眺めていて飽きない。


2018年10月24日

カメラに映った映像は美しかった

3年に一度、大腸の内視鏡検査を受けている。今年はその年で、今日がその日だった。

昨日から朝・昼・晩と前もって病院から送られた検査食で済ませ、今朝は水を一杯飲んで病院へ向かった。

朝8時15分に受付を済ませ、検査着に着替え、看護師から説明を受ける。渡されたのは下剤を溶かした2リットルの水を1時間半ほどかけて飲み、大腸の中を空っぽにする。マズイ。何かもう少し味を付けてくれると助かるのだが、製造している製薬会社も利用している医師もそんなことはお構いなしのようであう。

結局2時間ほど病院の待合室で例の検査薬を飲みながらウロウロして、やっと内視鏡検査の段になった。

ここから先は検査状況の詳細の説明は省略するが、検査で用いられた内視鏡は素晴らしいものだった。水を出す管と水を吸引する管が一本のカメラスコープに埋め込まれている。そのお陰で、カメラがなめらかに腸内を進み、しかも余分な水を即時に取り除くことができる。

その内視鏡は日本のオリンパス製だ。「高いんですよ、これ。だから大切に扱っているんです」と看護師の方が教えてくれた。

確かに検査台に横になって、自分の腸内をカメラが次々とモニターに映し出す映像を見ることができるのだが、その映像の鮮やかなことに驚く。人体の美しさに感動すらする。

検査をしたのは妙齢の女医だった。手慣れたもので、思い切りもいい。じゃないと、務まらない仕事だ。

検査の後その結果を聞くとき、やはりしなきゃと思った質問は、今年イグノーベル賞を取った日本人医師のアイデアについてだ。

長野県駒ヶ根市にある昭和伊南総合病院で内科診療部長をつとめる堀内朗氏が「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試して分かった教訓」という研究で「イグノーベル医学教育賞」を受賞したニュースだ。


上記の映像の45分あたりで堀内氏の受賞風景がある。生真面目な医師・研究者としての側面がうかがえて微笑ましく、かつ笑える。

大腸の検査してくれた女医さんに興味半分で「あれって、将来的にはありですかね?」と聞いてみたら、「いやあ、あの先生は変わっているだけだから・・・」と笑ってかわされた。


2018年10月21日

劇場ひとりじめ

日曜日の夜、レイトショーで映画「イコライザー2」を観た。デンゼル・ワシントン主演のサスペンス・アクションである。先月、学会からの帰りの帰国便でたまたま第1弾の「イコライザー」を見て面白かったこともあり、劇場に足を運んだ。

Equalizerを辞書で引いてみると「すべての人を平等にする人(もの)」と言う意味と「銃や武器のくだけた表現」と書いてある。ダブル・ミーニングであり、この映画をよく示している。

見終わって頭に浮かんだのは、緒形拳が藤枝梅安を演じた「必殺仕掛人」。舞台を現代のアメリカに置き換えるとこうなるという感じだ。

日曜日の夜ということもあるのか、劇場が7つ収められたシネマ・コンプレックスのなかで客席数が337席のもっとも大きな劇場での上映にもかかわらず、劇場にいた観客はぼくひとり。こんなに面白い映画なのに。


2018年10月16日

原因と結果との因果関係をしっかり辿るのが先だ

今朝の新聞一面の見出しに「レジ袋、コンビニも有料に 環境省が義務化方針」とする記事があった。

「環境省は小売店で配布されるレジ袋について有料化を義務付ける方針を固めた」で始まる記事によると、対象はスーパとコンビニでレジ袋1枚につき数円の支払いを店頭で消費者に義務づけるらしい。

肝心の目的に関しては、記事は次のように紹介している。「海に流出した廃プラスチックの環境問題が深刻になるなか、レジ袋を減らし汚染防止につなげる」と。

つまり、「レジ袋の有料化 → 使用量の減少 → 海への流出の減少」という図式が環境省のあたまにある。

目的がプラスチックによる海洋汚染の防止ならば、もっと集中的に力を入れるポイントは別にあるはず。海洋投棄をどう防ぐかがカギであって、コンビニやスーパーの店頭でレジ袋で金をとるかどうかはどう考えても副次的な話だ。

海岸や河川などからゴミとしてビニール袋が海に流れ出てしまうのは、個人のマナーの問題である。またゴミ箱を必要に応じて設置しない、それをきちんと管理しない行政の責任も大きい。 それ以外にも流れ出る「ルート」があるかもしれないが、それが何なのかまずはトラッキングしてみる必要がある。

いずれにせよ、店頭で金を取るにしても、それは店が判断すること。役所が義務化することではない。企業はそうした押しつけに対しては、業界で反発すればいい。

国の狙いは、例えば2円のレジ袋ならそのうち1円を海洋汚染対策税かなにかの名目で召し上げようと考えているのでは。

ところで記事では、国内で消費されるレジ袋は450億枚程度と推定されるとしている。いつのことか、またその期間が書かれていない。1年間なら人口一人当たり360枚になるが・・・。 

疑問に思い、ここで新聞社に電話。交換台から読者センターに回され、問い合わせの内容を伝えたところ担当の男性がしばらくネットで検索している雰囲気が伝わってきたのち「分かりません。書かれている以上のことは知りません」と回答。ビックリ! 

記事のなかに期間が記載されていないので問い合わせているのだと伝えたら「環境省に聞いてください」って言うし、環境省のリリースをもとに書かれた記事なんですねと尋ねると、「それを書き写して何が悪いんですか」と喧嘩を売られた。挙げ句の果てに電話を一方的に切られた。日経新聞東京本社。

ここまで常軌を逸した対応も珍しい。もう一度題字下に書かれている代表番号に電話し、記事について問い合わせしたら分からないと言われ電話を切られた旨を伝えた。読者センターの別の担当者(今度もまた年配の男性)が恐縮して電話口に出てきた。先ほどの対応時の状況を伝えたら、なにやら受話器の向こうで不穏な雰囲気が流れているのが分かった。常習者がいるのだろう。結局、「申し訳ありませんでした。よく指導しておきますので」と言われ会話を終えた。

もとは記者か何かだったのが、今は肩書きを外され読者センターに回され腐ってしまった一例にあたったようだ。