2019年7月20日

参議院議員の被選挙権年齢に合理性はあるか

明日は参院選の投票日である。投票率が、特に若年層のそれがどのくらいになるか気になる。

参議院議員の被選挙権年齢は30歳から、衆議院は25歳からである。その年齢差には「良識」の差が関係している。参議院は「良識の府」と位置づけられているらしい。そのため任期は6年間で、解散はなし。対する衆議院は任期4年で解散がある。

じっくり長期的視点で国政を考え実行してもらおうというのが参議院の位置づけになっている。だがちょっと待てよ。だからといって参議院をあえて「良識の府」と呼ぶのはそもそもの問題があるだろう。衆議院はそうでなくても構わない、仕方ないという考えが裏側にあるわけだから。

もうひとつ。25歳は良識をとわれなくて、30歳になれば良識があると判断していることの論理的合理性の所在の問題だ。誰が決めたのか、その根拠はどこにあったのか?

ちなみに米国も、上院と下院で被選挙権の最低年齢は30歳と25歳と5歳の違いがある。ただこれを年齢差別と指摘する声は聞かない。らしくないな。不思議だな。