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2011年11月5日

菁桐の「碳場咖啡」で

台湾鉄道のローカル線、平渓線(ピンシーシエン)沿線を一日乗車券を手に訪ね歩く。

この沿線には、炭鉱跡が各地に残っている。最終地の菁桐(チントン)駅の近くにある「碳場咖啡(Coal Coffee)」という店には中国語でミルクティーという名の犬がいて、僕のような一人客の相手をしてくれる。

2011年11月4日

台北之家

昼過ぎのフライトで台湾に。こちらの今日の最高気温は30度だったらしい。いくぶん蒸し暑いといった感じ。でも、まったく苦にならない。

アジアの国を訪ねた時、到着した飛行機からボーディングブリッジに一歩出た際に感じる、ちょっとむっとした熱気とまつわりつくような湿り気が好きだ。今日の台北の空港もそうだった。

ちょうど機上で読んでいた沢木耕太郎の新刊『ポーカー・フェイス』にも似たような記述があった。バリ島の空気について触れ「私は、たぶん、日本列島にやって来た先住民の中でも、北からではなく、南からやって来た者の子孫なのだろう。乾燥した空気より、湿気のある空気の方が心地よく感じられるのだ」と書いている。

夕方、ホテルにチェックインしてから、街へ出る。目的地は昨日知った「台北之家」という場所。実はあまりガイドブックの類を読まない僕はこの場所についてまったく知らなかったが、たまたま昨日送られてきた早稲田松竹のメールニュースにそこについて書いてあった。劇場のスタッフが台北を訪ねた際にここに寄ったらしい。

台北之家は、映画をテーマにした劇場とショップとカフェ、バーが集まった施設だ。チケット売場の兄ちゃんに聞いたら、台湾政府が運営しているらしい。それにしてはお洒落だ。センスもいい。全体の構成などに侯孝賢が関わっているらしい。
http://www.spot.org.tw/

1階のショップで、動物をモチーフにしたデザインのカップを2つ購入。その後、2階の紅氣球というバーでワインを軽くやった後、劇場へ。定員88人のミニシアターに18名のお客さん。もぎりのおじさんがいい人で、僕が台湾人じゃないと分かったのか、席について荷物を片付けていたところ近づいてきて「No English, OK? OK?」と尋ねてきた。OKと返答すると納得したようにもぎりの定位置に戻っていった。で、少しすると、また近寄ってきて劇場の後方にある扉の方をむいて指さし「トイレ、トイレ」と言う。親切だなあと感心し、謝謝と中国語で礼を述べる。

今日かかっていたのは「星空  Starry Starry Night」という台湾映画。13歳の少女が主人公のファンタジーだ。少女と彼女のおじいさんが約束事をする際、二人は小指を絡ませて指切りをしていた。へぇ〜、日本人だけじゃないんだ。それとも日本統治下の影響なのかな。



2010年9月2日

台湾高速鐵路で台中へ

朝、台湾新幹線に乗り台中へ向かう。車両はおそらく日本製だろうか、細かなところまで日本の新幹線によく似ている。台中駅で現地出身の学生も合流。

台中駅からマイクロバスでGIANT社へ。自転車のフレーム製造で圧倒的な世界シェアを持つ企業である。この数年は、完成車メーカーとしてスポーツバイクやロードバイクなどで自社ブランドを強力に構築している。担当者の方から企業と製品についてプレゼンテーションしてもらった後、工場を見学。その後、学生たちとGIANT社の方で質疑応答、ディスカッションを行った。前日夜に学生が自分たちのために行った自主ブリーフィングの成果もあってか、熱心な質問やコメントが出たのがよかった。

工場の中は写真撮影禁止。下は、訪問の記念にいただいた自転車の模型。ペダルなどがちゃんと動くように作られている。
 昼食は、台中市内の日本料理屋で。その後、日本人パティシエのもとでメニュー開発を行っているというBIENという名のケーキ屋さんを全員で訪問。

2010年9月1日

「夜市人生」

台北のテレビで放映されていた「夜市人生」という番組。夜市とは、その名の通りナイト・マーケット。夜遅くまで営業している盛り場(日本の盛り場と違い、もっと庶民的で明るい感じだが)で、市内にいくつもある。

ドラマの台詞は台湾の言葉なので、内容は僕には分からない。商売をめぐる女の戦いがテーマみたいだ。セットなど番組の作りは安っぽいが、登場人物はみな美人。

Tzu Chi

台北市内にある慈済(Tzu Chi)という仏教系の巨大な慈善団体の本部を訪問した。この本部には、複数のテレビ放送用のスタジオやラジオ局まで備えられている。内部を見学しているうちに、渋谷区神南のNHK放送センターを見学しているような気になった。下の写真は、建物1階ロビーにある体験用のミニ放送スタジオ。キャスターよろしくプロンプターに映し出されるニュースを読みあげる学生。

リサイクル活動の施設やら、団体の創設者が修業時代に住んでいた小屋を再現した建物なども見学。
 

その後は、陽明山近くの温泉へ。熱いお湯と涼しい風が気持ちいい。

2010年8月31日

ゼミ合宿で台北入り

今年の夏はゼミ合宿で台北と台中を訪問。台北はちょうど2年ぶり。前回の台湾も学生たちと一緒に合宿目的で訪ねた。

今回、僕だけ一日早く台湾入り。その日の夕方から中国に出張するという台湾ベネッセの責任者に時間をもらい、現地でのビジネスに関してインタビューするためだ。

夜は、2008年にWBSを修了した黄 暄さんと2年半ぶりに会って食事。現在、台湾電通でアカウントマネジャーとして忙しく働いている様子。元気。

翌日は、台湾に台風が3つ同時に来ているとかで朝から雨。でもホテルにいても仕方ないので、台北駅前のホテルの裏手の店で粥をかき込んだ後、228和平公園、台湾総督府などに寄りながら龍山寺まで歩く。



龍山寺の裏通りは、薬草を売っている店が軒を並べている。自家製のフレッシュな?青汁のスタンドもたくさん。

MRTの駅へ行く途中で、古書店を見つけた。古めかしく渋い作りの入り口に誘われ中に入ってみると、日本語の本の棚もある。中上健次の『十九歳の地図』に再会。

その後、ホテルを移動し、中山地区のホテルで日本からの学生たちと合流。全員無事到着。それから台北101へ行くも、雨で展望台へは登れず。ちょっと残念。春水堂という現地で人気の喫茶店チェーンの店でタピオカミルクティー。

その日の夜は、現地の校友会の主要メンバーを集めての早稲田大学総長主催の夕食会に出席。隣の席に台中にある東海大学の名誉教授が座ってらしたので、台中についていろいろ教えてもらった。