2019-02-13

ジャンボはまだ飛んでいた

ジャンボ・ジェットの愛称で知られるボーイング747機が初飛行したのは、1969年2月。ということは、それからちょうど50年である。

日本到着後に撮影

今回、フランクフルトで乗り継いだルフトハンザ機は、その747だった。まだ飛んでいたのかと、ちょっとビックリした。

日本航空も全日空も、もうジャンボは飛ばしていない。燃費の悪さなどの性能、使い勝手で後続機に先を越されてしまったからである。だけど、世界の旅行ブームを牽引してきたのは、間違いなくこのジャンボだった。エアバスA380が就航するまで、もっとも座席数の多い機材だった。

僕が BA(ブリティッシュ・エアウェイズ)で働いていた時に日英間を飛んでいたのもすべてこのボーイング747だった。90年前後のバブルの頃は、そのファースト・クラスやビジネス・クラスから席が埋まっていったのが嘘のように思い出される。

だから、フランクフルトから日本へ向かう便がジャンボだと知ったときは、懐かしい友に会ったような気になった。 

だけど、久しぶりに乗って感じたのは、残念ながらその友はもう時代遅れだということ。最新鋭の機材に比べて、なんといってもキャビンの静粛性に欠けている。実にうるさいのだ。またキャビンの座席の配置も最近のものに比べて工夫がなく、乗客にはとっては快適さにも欠けている。

たくさんの客を積めるので飛行機会社にとっては今も使い出があるのだろうけど、やはりもう引退させたほうがいいというのが正直な感想である。