2020年8月14日金曜日

ハリケーン イサイアス

先週、アメリカ東部をハリケンーンが襲った。ワシントンDC、フィラデルフィア、そしてニューヨークへと北上した。http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN2500JE.html

NYに住む知り合いのところでは、そのために停電し、おかげで日没と共に就寝、日の出と共に起床の日々が始まった。この暑さのなかでだ。

僕がコロンビア大学に研究員として行っていた2012年には、ハリケーン・サンディという名の超スーパー級のハリケーンがNYを襲った。
https://tatsukimura.blogspot.com/search?q=%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3

彼女によると、今回のハリケーンはそれほどでもないらしいが、このところ何年かに一度はハリケーンでNYは停電になっているという。

間違いなくこれも異常気象のひとつ。だが、異常がしだいに異常でなくなってきている。

鳥と間近に空を飛ぶ感覚

映画「グランド・ジャーニー」は、実話に基づいた話らしい。鳥が好きでしょうがない野鳥の研究者とその家族が、絶滅危惧種とされているカリガネを孵化させ、自然に戻そうとする。

クリスチャンと息子のトマが、北極圏に近い場所から越冬地までカリガネたちを率いて軽飛行機で「飛ぶ」。 実話ではスウェーデンからドイツの越冬地までだったのが、フランス映画だからか、この物語のなかではノルウェーからフランスまで鳥たちを誘導しながら飛ぶ話になっている。

童話の「ニルスのふしぎな旅」を連想させる。実際、鳥たちの中で一匹だけ種類の違うカモの名前は、その童話にも出てきたアッカという名前がつけられている。

とにかくよく調教された鳥たちとの飛行シーンが素晴らしい。調教されたというより、鳥たちが彼らを親と思って一緒に飛んでいるのだろうけど。野鳥と一緒に空を飛んでいる気分になれるだけでも、今のこの時期に見る価値はあった。


ところで本編とは関係ないが、映画の主人公のトマはフランスの中学生。グランド・ジャーニーは、その彼が過ごす5週間のバカンス中の出来事だ。5週間のバカンス!だぞ。

そして彼は、その5週間を母親が離婚した父親とその間一緒に過ごすために、母親とその今の恋人にネットもまともに入らないようなところに連れてこられた。

日本の単独親権の考え方のもとでは、子供のこうした過ごし方はまずあり得ない。

この国で少子化がいつまで経っても解決の方向に向かわない理由の1つだ。

2020年8月10日月曜日

PSJの論文を投稿

7月最終週で大学の授業がすべて終了し(そう、今期はすべてZoomを使ってのオンライン授業だった)、その翌日からは投稿論文を書いていた。

F・ライクヘルドらが提唱しているNPS(Net Promoter Score)の問題点を修正した、日本版NPSともいえるPSJ(Promoter Score Japan)に関するものである。これまで海外の学会で一部を紹介してきたテーマだが、年初からの武漢肺炎の影響でまったく海外出張に出られなくなってしまったので、今年はしかたなく国内学会へ参加することにした。

PSJ®は、日本の消費者を対象にした顧客推奨度を測定するための独自の新たな指標だ。実は早稲田大学マーケティング戦略研究所と僕でその商標を持っている。論文は締め切りまであまり時間がなくていささか忙しかったが、今日で一段落といったところ。

このあとは、ペンディングにしてしまっている前期授業の成績評価を早く終わらせなければ。


2020年8月5日水曜日

学生らと打ち上げ

昨日はマーケティング授業の履修者有志で呑み会があり、誘われて参加。

呑み会といっても例によってZoom上のことだけど、今のところはこれもしょうがない。授業ではできなかった話をしたり、学生らと少しプライベートに関する話もできたのがよかった。こうした機会がないと、やはり人間同士の距離感が縮まっていかない感じがするからさ。

2時間ほど酒を飲みながら(学生たちはあまり飲んでなかったみたいだけど)多岐にわたるあれやこれやの話をし、最後に記念写真(↓)を撮って終了。おもしろかった!

2020年7月31日金曜日

前期授業が終了

今週で大学の前期の授業が終わった。Zoomを使ってのライブ授業や講義ビデオを事前に撮影し、それをオンデマンドで学生が見られるようにしたり、初めての経験が多かった。

4月の時はどうなるかと思ったが、意外と教師も学生も世の中の状況が分かっているだけに強い違和感はなく、やり方に前向きに慣れようと努力し、協調的な雰囲気がいつの間にかできていた。

パソコンの画面からだと発言や質問もやりづらかろうというのは、こちらの勝手な思い込みに終わった感じだ。チャットの書き込みで質問を投げてきたり、システム上の挙手反応で質問の意思を示したりするのは学生にはストレスがなくていいのかもしれない。

画面上に並ぶ学生たちには、お互いに妙な序列を感じていなかったようだ。教室という場と違って体の大きさや声の大きさ、身なりや持ち物といった付随する情報がない分、学生たちがフラットな雰囲気のなかで自由に発言できる空間だったのだろう。

2020年7月24日金曜日

人気のないキャンパスは寂しい

入構制限のため、夜間になるといっそうひっそりと静まりかえる大学キャンパス。照明も最小限になっていて、気を付けないと水たまりに踏み込んでしまう・・・。いつまでこれが続くのか。早く大学に賑わいが戻ってくるといい。

11号館前から大隈講堂方面。時計台の左は大隈さん銅像のシルエット

2020年7月19日日曜日

副業だからといって、相手の足下を見すぎではないのか

自宅他でリモートワークで人が働くようになって、4ヵ月目に入った。

サラリーマンは月曜から金曜日、朝から夕方までオフィスで働くもの、というのが日本社会の基本だったのがあっという間にリモートワークに取って替わられつつある。まだ少数ではあるが、リモートで働くことを基本にするところも出てきた。

そうした流れを汲むように、ヤフーが副業で働く人材を募集し始めた。戦略人材として100名。他社の正社員でありながら副業でヤフーで能力を発揮してくれる人を求む、というわけである。

試みは大変面白いと評価できる。だが、新たな事業プランや企画を立案する「アドバイザー職」としてオンラインで月最大5時間程度働き、月5万円の給料は求めている能力の割には安すぎるんじゃないかね。

2020年7月11日土曜日

グーグル漬けから抜け出すために始めたこと

個人情報を流出させられたことを書いたが、それを機に個人情報の取扱いについて考えることにした。

対象はネット企業、とりわけグーグルに渡っている個人のさまざまな情報だ。

検索はgoogle、メールはGメール、地図はgoogleマップ、ファイルの共有はgoogleドライブ、写真の保存はgoogleフォト、予定の管理はgoogleカレンダー、動画の共有や閲覧はYouTube、ブラウザーはChrome・・・と自分が何者で、どこでいつ何をしているかがグーグルに丸裸になっている。

グーグルに蓄積される個人の情報は日々積み重なっていく。使い勝手が良く、しかも無料なので負担やストレスをあまり感じることなく、当たり前のものとして使っているが、これって自分を売り渡していることだと思うようになった。

しかも、どれも無料だからわれわれ利用者はグーグルがサービスの変更やその廃止を決めても不平を申し立てられない、考えてみればとても危ういサービスなのだ。

グーグル社が保持している我々の情報はgoogle takeoutというツールを使ってデータのアーカイブをダウンロードして確認するできるらしい(まだやったことはないが)。そして「マイ・アクティビティ(myactivity.google.com)」にアクセスして、個人で「広告」の履歴を削除することはできる。

しかし、ユーザーが削除したデータがグーグルのサーバーから消去されるか、それとも匿名化された状態でグーグル内に保持されるかは、グーグル社の方針によって決まるという。

つまり、いったんグーグルにわたった個人の情報は、現時点ではどうやっても彼らの手元に残り、加工され、売り渡されると考えた方が良さそうだ。

そこで僕は、武漢肺炎禍でパソコンの画面に向かう時間が増えた中、自分なりのチャレンジを始めた。以下のような変更だ。

★検索は、google → DuckDuckGo(全然問題ない)
★メールは、Gメール → Fastmail(快適)
★地図は、googleマップ → Appleマップ(問題なし)
★フィル共有は、googleドライブ → dropbox、evernote、その他いろいろ
★写真のクラウド保存は、googleフォト → Amazonフォト(遜色なし)
★予定の管理は、googleカレンダー → Fastmailカレンダー(問題ない)
★動画の共有は、YouTube → Vimeo(これから)
★ブラウザーは、以前からFirefoxとSafari

一番悩んだのがメールだ。これまであまりにGメールに慣れすぎているし、データの蓄積も半端ではない。だが、最終的に選択したFastmailはとてもいい。使い勝手もいいし、信頼できる。有料だが、そこはサービスを受けるものとして当然と考えることにしている。
https://ref.fm/u24279104

そうそう、いまだ移行をどうしたらよいか決めかねているのが、グーグルが運営しているこのBloggerだ。1,000を越えるこれまでのブログ記事をそのまま写真ともども問題なく移行できる先をどうしようか。

2020年7月9日木曜日

個人情報の漏洩に合う

JICA(独立行政法人国際協力機構)の下請け先組織のひとつに、一般社団法人日本国際協力センターという団体がある。

JICAの国際プロジェクトを引き受けたときの相手側の実働部隊がそこで、謝礼もそこから支払われた。

謝金の振込先として知らせた僕の銀行口座や、住所、電話番号などが外部に情報漏洩したことが確認されたとの連絡があった。その口座のある銀行に連絡し、不審な入出金(入金はないだろうが)とアクセスを確認させたところだ。

併せて、そのセンターには、僕に関する情報はすべてデータベースから消すように依頼した。彼らがセキュリティの専門会社に調査させたところ、不正アクセスは海外のサーバーからだったと聞かされた

まさか自分が情報漏洩の対象になるなど考えていなかったが、それこそが勝手な思い込みだったのが分かった。

2020年7月8日水曜日

吉日と言われても

現在住んでいるところの掲示板に、NTT東日本の貼り紙があった。来週の月曜日に建物内の回線を調査するという案内である。それはいいのだが、その案内に「2020年7月吉日」とあるのを見つけた。結婚式の案内でもないのに、何かヘンだ。


2020年7月6日月曜日

様式美、とは言わないが

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言と休業要請。多くの分野がそのために大きな変化を求められた。

将棋の世界で何が起こったか。オンラインで将棋を行うことは技術的には何ら問題はない。既にずいぶん以前からアマチュアたちは、ネット上で対局を楽しんできた。

だが、この時期に及んでもオンラインでの公式戦は行われていない。その理由は、伝統文化の様式美が重視されているからと聞いた。

へ〜え、と唸った。これをどう考えるか。オンラインでも簡単にできるのだから、そうすればいいじゃないか、というのは一法。きちんと対戦両者が将棋盤をはさんで向き合うという「型」、すなわち様式美が公式戦の対戦をそうであると形作っているというのも一法。

今日、この4月からの新学期で初めて学生と直接会った。研究室で、大学院生に修士論文の指導を行った。時間をおいて2人。将棋の対戦と同じで、Zoomでも可能。だが、やはり直接会って話していると話題の拡がりが画面上とは違うことに気づく。

こちらは様式美というほどたいそうなものじゃないが、ネット上とは異なる実感を久しぶりに充分に感じられたのが収穫だった。

2020年7月5日日曜日

Black Lives Matter

今年5月、米国ミネソタ州で黒人が白人警官から暴力的に押さえ込まれて死亡したことから、Black Lives Matterという言葉がクローズアップされ、日本語で「黒人の命も大切だ」と訳された。

それに対してあるジャーナリストなどは、その日本語が黒人差別の事実を矮小化していると批判している。何を批判しているのだろう。「黒人の命が大切だ」と言いたいようだが、これまでの歴史と人種の問題を契機に起こってきた数々を考えれば「黒人の命も大切だ」と表現するのがもっとも適切に僕には思える。

そういえば、マイケル・ムーアが制作し、2018年に公開した『華氏119』にも黒人らがBlack Lives Matterと権利の主張を掲げて行進しているシーン(下の写真)があった。一瞬だけど。

2020年7月3日金曜日

あじさいの藤森神社

藤森(ふじのもり)神社のあじさい園へ。もう花の盛りは過ぎていて(6月後半が見頃だったと言われた)、咲き誇っているというより頑張って生き残っているという感じだったが、それでもまだピンク、白、紫などの大輪のあじさいが眩しい緑の中で数多く姿を見せていた。

2020年7月2日木曜日

千本ゑんま堂

打合せで久しぶりに京都へ来た。夕方から、北野天満宮の北にある千本ゑんま堂を訪ねた。寺の名前は引接寺。かつての結界に位置しており、閻魔大王を祀っている珍しい寺だ。

午後7時から風祭りという特別祈願会に参加した。梶の葉に願い事を書き、それを祈祷いただいたのち、お堂に貼られた紐に吊して願をかける。これは七夕の時に願いごとを書く短冊の原型である。吊された梶の葉は時間が経つにつれて願いごとを書いた葉の表が丸まり、自然と他には見られないようになる。


2020年6月29日月曜日

光をなくしたアップル

アップルのCDO(最高デザイン責任者)だったジョナサン・アイブが、昨年退社したことをふと思い出した。

昨日、新しいMacBook Airが届いたーー。これまで使っていたのは2013年版のMacBook Pro。自宅と研究室で同じ機種を使ってきた。だから、新しい機種はいくぶんキーボードのタッチなどに違和感を感じなくもない。しかし、そうしたことは次第に慣れるのだろう。

新しいだけあって起動が早いのがいい。

ただ、光るリンゴマークがないのに気がついた。それまで使ってきた機種は、電源を入れるとリンゴのマークがディスプレイの光を使って白く光った。

使っている時、そのリンゴマークの光は利用者には見えず、また当然ながら性能にはまったく関係ない。ただのデコレーションである。

しかし、それこそがアップルの証明だったのに、なんとも残念な気持ちだ。Airでは、2018年のモデルからトップのリングマークが光らなくなっていたらしい。


新しいMacBook Airを手にして、もうひとつ不満なのは充電のためのコネクターが変わったこと。それまでの充電コネクタは、MagSafeという名前が付けられていて、本体と磁石でくっつくことで充電をするものだった。

コネクタを本体に差し込むわけではないので、充電コードを足か何かに引っかけてしまった際にもすぐに外れ、本体には何も損傷を与えないように考えられていた。こうしたユーザー思いのところがアップルらしかったのだけど。

もうひとつ、細かいことだが、MagSageコネクタからUSB-Cタイプの充電コネクタに変わってから、そこにあったちっちゃなLEDのランプがなくなってしまった。充電時は橙で、充電完了時は緑で点灯していた。

どれもノートブックの性能そのものには関係しない。しかし、だからといって無駄というものではなかった。どれもが、すこぶる「アップルらしさ」を象徴する「デザイン」だったのだ。

 20年以上にわたってアップル製品のデザインとソフトウェア部門の責任者を務めていたアイブの目が行き届かなくなっていた、あるいは彼がその現場から退いていたということじゃないかな。

2020年6月21日日曜日

花の名は「ハナノナ」で

朝から横浜地方には大雨注意報が出ていたが、幸い雨は降らず、むしろ涼しくて散歩にはもってこいの天気だった。

裏の土手にいろんな野草が咲き乱れているのがしばらく前から気になっていて、それらの名前を知りたくて、ネットで「野草図鑑」を買おうと探しているうちに、花の名前をAIが教えてくれるアプリがあることを知った。

さっそくApp Storeで探してみると、従来の図鑑を電子本にしたものとスマホで撮影するとデータベースから検索して名前やその他の情報を示してくれるものがあった。

利便性から言えば後者で、なかでも千葉工業大学が開発した「ハナノナ」というアプリは優れものである。それに無料なのがありがたい。

使い方は実に簡単、アプリを起ち上げ、そのままスマホで植物の写真を撮るだけ。瞬時に、その写真に花の名前を表示してくれる。データベースをもとにしたこうした限的的なAIの使い方こそ、AIが一番役に立つ側面である。

散歩の楽しみが倍になった。






2020年6月13日土曜日

川に投げ込め

英国の港町ブリストル(バンクシーの生まれた場所だ)で、奴隷商人の銅像が引き倒され、川に捨てられた。


この銅像のモデルはコルストンというイギリス人で、17世紀に奴隷売買で巨万の富を貯えた人物。

20世紀が始まろうとする頃に、誰かがこの人物の偉業を称えて彼の銅像を町の真ん中に建てた。そして、100年以上も街の象徴の一つとして市民に仰ぎ見られていたというわけか。

世の中にあまたの職業があるが、そのなかで間違いなくサイテーなのが奴隷商人である。悲しいかな、ブリストルに住むイギリス人はそれが分からなかったのだろうか。

銅像撤去を求める市民の声も以前からあったらしいが、それでも「コルストン偉い!」とする人たちが撤去を許さなかった。

先日、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのお父さんの横田滋さんがなくなられたが、そうしたことを知る日本人としては、奴隷商人であるコルストンの銅像を称えるイギリス人の感覚は金正恩を称えるそれと同様に感じられ不快である。

2020年6月10日水曜日

H型ジョブとO型ジョブ

新型コロナウイルスの感染防止を目的とした在宅勤務があっという間に普及した。

テレワークで仕事が進むと判断した企業の中には、オフィスを早々に解約し始めたところも出てきている。

COVID-19以前も在宅勤務が一部で認められていた企業はあったが、それは特殊な例だった。だが今回、企業などは否応なくオフィス出勤を禁じざるを得なくなり、社員が在宅でも仕事ができるように仕組みや環境を整えたら結構できてしまった、というのが実感だろう。

テレワークのメリットは大きい。通勤そのものが不要になるので、時間、コスト、疲労とストレス軽減の点で社員と企業の双方にプラス面が大きい。

これから職種を選びながらだが、やがて事務的な仕事のほとんどは自宅でネット環境の元で行うことが一般的になっていくだろう。

ただ考えなければならないのは、世の中になかったようなクリエイティブなものを創り出すような仕事は、やはりそれなりの連中が集まり対面で集中的にやらなければダメだということ。

自宅勤務だけで問題なくできる比較的ルーチン化された仕事を、僕はH(ホーム)型ジョブと名付けている。

それに対するのが、選ばれたメンバーが集合し新たな創造を目指して密な空気の中でやることが求められるO(オフィス)型ジョブである。もちろん実際の場所はオフィスに限らない。集まって集中的に仕事ができる場所という意味である。

今後のホワイトカラーの仕事を考えた場合、純粋なO型ジョブ、H型ジョブ、その中間的なH/O型ジョブという構成になるだろう。

2020年6月9日火曜日

「僕はラジオ」

米国ミネアポリスで起こった警官による黒人殺害によって発生した差別反対への怒りのうねりは収まりそうもない。

世界の各地で「Black lives matter」のプラカードが高く掲げられている。日本でも大阪でデモがあったと聞いている。

昨日、アマゾンのプライムビデオでたまたま「僕はラジオ(原題は Radio)」を見た。2003年に製作されたアメリカ映画だ。

知的な障害がある黒人の少年が主人公で、彼と高校のフットボール部のコーチ、そしてその家族や高校生たち、町の人たちとの交流と関係を描いた実話に基づいた映画だ。

あまり期待せずに見始めたが引き込まれてしまった。登場人物はステレオタイプ化されているが、誰もがどこにでもいそうな普通のアメリカ人に思える。フットボールコーチのエド・ハリスがいい。

黒人差別への凄まじい怒りが世界中で吹き出ている時だからこそ、この映画は他の人にも見て欲しい。

2020年6月7日日曜日

50日ぶりの電車乗車

昨日、友人から誘われてランチを食べにひさびさに出かけた。東横線と目黒線で片道30分ほど。

駅でSuicaの使用履歴を調べたら、電車に乗るのは50日前に使用して以来のことだった。

4月の利用履歴は、これ1回だけ。外出自粛から緊急事態宣言発令、そして解除。その間、何回か大学の研究室に機材や資料を取りにいってはいるが、車で行ったのを思い出した。

これほど移動しなかったのは、自分の一生でも初めてのことだと思う。そして移動しなくても日常生活が送れ、仕事もこなせ、むしろ空いた時間のゆとりを楽しめることを知った。 移動しなくてもよいというのは、実は楽だ。

かつて狩猟・採集で移動しながら生きていた人々が農耕・牧畜を行う技術を身につけ、土地を見つけた結果定住するようになった。一旦動かなくなった人たちは、狩猟生活には戻らない。

それと同様とまでは行かないだろうが、人々の移動性は以前に比べ低くなっていくに違いない。今回の新型コロナウイルス感染が引き金だが、インターネットが我々の日常を変えたことがもちろんその背景にある。

2020年6月4日木曜日

うちのアレクサは中国人だったのか?

昨日、Zoomを使って授業をしていたとき、部屋のなかにあったAmazon Echo(アレクサ)が突然中国語でしゃべり出し、ビックリした。

早口の中国語で、電話か何かでしゃべっているような感じの口調だった。何をしゃべっているのかは分からないまま、それが30秒ほど続いた。何だったのか。

いずれにせよ、これからは家で電話するときやZoomするとき、アレクサやグーグル・ホームのマイクは切ることにした方が良さそうだ。

2020年6月2日火曜日

フェイスブックの本性はどこに

ジョージ・フロイドという名の黒人男性が、5月25日に米国ミネアポリス近郊の地で警官から暴行を受けて死亡した。暴行が死因であることは、医師が確認している。

すぐさま全米で「Black lives matter(黒人の命だって大切だ)」というプラカードを掲げた多くの米国人が各地でストに入った。その速さと勢いは凄まじいもので、1960年代の公民権運動を思い起こさせるほどだという。

そうした抗議活動が広がるなか、米国のトランプ大統領がよりによって「略奪が始まると銃撃も始まる」とフェイスブックに書き込んだ。これは、1960年代の人種間対立が深刻化したとき、警察幹部が口にした言い回しらしい。これが火に油を注いだ。

トランプによって同じ書き込みがされたツイッターは、その書き込みが暴力を賛美しているとして掲載時に注記を加えた。

一方でフェイスブックはトランプのメッセージを容認し、CEOのザッカーバーグはFOXテレビやフェイスブックを通じて「表現の自由を尊重する。書き込みをそのままにする」と表明した。

フェイスブック社では社員も含めて抗議が起こり、社員の一部が仕事を拒否する「バーチャルスト」に突入した。フェイスブック社にもそうしたまともな神経を持った社員がいたということだ。

といっても、あのザッカーバーグが率いるフェイスブックという企業ほど油断も隙もない悪辣企業はないことに変わりはない。

2020年6月1日月曜日

特別給付金

特別給付金の案内が来た。


税務署の不始末に呆れる

今年の確定申告も3月なかばが締め切りだったので、3月上旬に書類を作成して送付した。(その後、COVID-19 感染防止対策のために4月16日まで延長されたらしい)

提出先の税務署は自宅から自転車で5分の距離。昨年は、申告書類一式を封筒に入れ神奈川税務署を訪ねたのだがすぐには受け付けてくれず、「列に並んで」と言われ、ただ書類を渡すだけだと思ったのに他の申告者と同じ列で1時間近く待たされた。

郵便で送るのと一緒だから置いて行かせてくれと頼んだが、中身を担当が確認した上で受け取るので列に並べという。郵便や宅配便で送られてくれば、そのまま受け取るのにヘンだ。

列に並んでいた他の人たちは、多くが申告内容の相談だったり、その場で書類を作って提出しようという人たちだった。申告書類を提出するだけだからと言ったにもかかわらずこの扱いにほとほと呆れ、今年はわざわざ税務署より遠い郵便局まで足を運び、簡易書留で書類を送った。

今年、3月下旬にその税務署の職員から修正が必要がある旨の文書が送られてきたが、緊急事態宣言が解けるまで放っておいた。

そこでの相手の言い分は、医療費支出の証明書が付いてないから提出せよというもの。長年やっているこの申告で、今さら手続きを間違えるはずはないという自信がある。既に提出はなされているはずだと主張して、彼らに税務署内の倉庫を探せたら、やっぱり税務署内の別の場所に保管されていた。

彼らに「お前らが探せ」と主張せず、相手の言う通りにこちらがその書類を自宅内で探していたらどうなっていたか。「ある」ものなら時間をかけて探せば見つかるが、「ない」ものをいくら時間をかけて探しても見つかるはずはない。

そうした自滅プロセスへ入って行かなくて、つくづくよかったと安堵した。

僕に書類の不備を指摘し、既に提出済みの書類の提出を求めてきていた神奈川税務署の職員は、今年の3月31日付で定年退職していた。

退職を一年以内に控えた職員に、こうした現場の仕事をさせるべきではないな。仕事が荒れる。モラルハザードが起きる。今回は、その典型例である。

新型コロナウイルスの残滓

今日からまた社会が動き始めた感じだ。

感染防止という面から不安はある。どこにウイルスが潜んでいるのか、誰にも分からないから。

だが、心理面ではそろそろ限界に近い頃で、その面では誰もがほっとしているんだろうと思う。これからバック・トゥー・ノーマルと言われているが、社会全体が以前の状態にうまく戻っていけたらいい。第2波が来なければと願っている。

人は、喉元過ぎればなんとかで、すぐ忘れてしまう生き物。自分もだから、この2ヵ月の記憶が残るカタチを残そうと考えている。

これを機に坊主頭にしようかとか、車をスポーツカーに買い換えようかとか(なんで?)考えたが、髪の毛はすぐ伸びるし、車も車庫に入れたままでほとんど乗らないから止めにして、家の中を以前とははっきりと印象が違うカタチでものを減らすことで変えようと思う。自分自身が、後にあれは(第一次)新型コロナウイルス感染の時だったなと思い起こせるように。

自分が忘れないようにということに加えて、ものを減らしておきたいとの考えもある。今回の感染被害者の実際の例だが、その人は発熱して3日後に入院。検査でコロナウイルス陽性と判明。すぐに隔離。誰にも会えないまま17日間治療後、死亡。死体は即刻焼却。翌日に骨壺が家族に届けられた。

あっという間のことで、残された人たちは言葉にならなかったことだろう。こうしたことが、実際に起こりうる。

感染し、症状が進むと肺の中にガラスの破片を吸い込んだような凄まじい痛みがあるという。その痛みに襲われ、家族とも対面できないままやがて息絶えるなんて、地雷を踏んで吹っ飛ぶより悲しい。

もしものこと、万一のことを考えて、身辺は軽くしておいた方がいいように思っている。

2020年5月31日日曜日

グローバルと言うほど、グローバルから遠ざかる

昔からおかしいなと思う言葉が、2つある。グローバルとイノベーションだ。

そうした用語自体が間違っているわけではない。それらをよく使う人たちが、大抵はヘンなのだ。

経験的に言えば、これからはグローバルな視点でビジネスを考えていかなければいけない、などという連中にかぎってグローバルのグの字もその経験にも頭にもない連中が圧倒的に多い。

同様に、イノベーションという言葉を金科玉条のごとく振りかざす経営者や経営学者に限って、まったく創造性のかけらもない。これだけは断言できる。

えっ、なに? あなたの所属している部署の名称が今度「グローバル・イノベーション推進部」に変更されたって? 困ったね。

2020年5月30日土曜日

来た、アベノマスク

夕方、散歩から戻って来て郵便受けをのぞくとマスクが届いていた。例のあれだ。

ありがたいような、どうでもいいような。たまたまエレベータで一緒になった犬の散歩帰りのご近所さんと、お互いが手にしたアベノマスクを見て苦笑いである。

このマスク、ガーゼに厚みがあってしっかりしているが、なぜかすごく小さい。これじゃ飛沫がもれもれだろうに。

誰かが、テレビに映る安倍晋三のマスク姿を見て「小学校の給食当番みたいだ」と言ってたが、確かにサイズや形がその通りだなと納得する。


2020年5月27日水曜日

企業に所属するか、参加するか

JR東日本の元社長だった松田昌士氏が亡くなった。84歳。彼は1993年から2000年まで7年間、同社の社長だった。

報道によると、同氏のお別れの会の連絡先はJR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)の総務部・法務戦略部となっている。

社長を辞めて20年たっている。故人の業績を称えてということだろうが、違和感が強い。

日本人の就職は「所属」だ。それは就社と言い換えられる。一方、欧米では所属するのではなく「参加」であると言われる。組織とのより対等で柔軟な関係である。だから、組織のために命を捧げるなど、まずあり得ない。

冷静に考えれば、それが当たり前だとわかるはず。そうした本来の個人と組織の繋がりからすると、元社長だったということでその人の葬儀のために企業が窓口になることの異常さが分かる。そこに残っているのは、会社社会・日本である。

誰が「ニップン」に入社したいだろうか

日本製粉という120年以上の歴史を持つ日本の伝統企業がある。

その会社が、製粉事業以外にも事業を拡大し、総合食品会社を目指すことを目的に社名を4月1日から変更するという。その新社名は、ニップン。日本製粉からとったニップン(日粉)である。

これからその名前で、どうやって新入社員を集めるつもりだろうか。自分が新卒大学生だったら「ニップン」という名と響きの会社には入りたくないナ。

社名変更という大切な意思決定をする前に、調査のひとつもやったのだろうか。たいして金も時間もかかりはしない。