見上げたものである。真剣に社会を考えるということは、ここまでやることだと教えてくれる。しかも、「みんなで投票に行こう」じゃなく、自分のところの社員のためにという発想が素晴らしい。押しつけがましさや「ええかっこしい」的なスタンスからも離れている。
パタゴニアの社員はもちろん投票にいくのだろう。そして、それに釣られて多くの人たち、特に若い人たちが投票所にむかうといい。
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https://voteourplanet.patagonia.jp/?in=921 |
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シナモン・グランドホテル近くの幹線道路 |
「みんな仲良く」と教室に掲げても、子供たちは仲良くなりません。他者意識のない作文、目的意識のない行事、すべてやめませんか。
日本でも昭和の時代には、英語を学ぶ学生たちがそうやって英語を使う機会をつくっていた頃があった。最近はどうなんだろう。よくは知らないが、日本ではそうした姿はもう見ることがないように思う。
今では英語を身につける方法はいくらでもある。アバター相手に英会話のトレーニングを受けるなど、ネットさえあれば英会話の練習方法は選び放題である。
だけどその一方で、ハノイの大学生たちが見せていた学びへの熱意を、日本の大学生は持っているだろうか。
10年後、世界で実際に活躍しているのは、きっと彼女たちの方だと思う。
アジアの少数山岳民族の村を中心に、現地に小学校や中学校を建てる活動をしている NPO団体、アジア教育友好協会(AEFA)の人たちとベトナムを訪れた。
ここは、ベトナムのトゥエンクアン省カンバオ村の小学校。子供たちがかわいらしい。まさに絵に描いたような純真な瞳に、忘れていたはるか昔の懐かしい想いが押し寄せてくるような感じだ。
子供たちがいま学んでいる校舎は、米を収納しておくために村が造った倉庫を改修したもの。設備も教材も何もかもが我々の目からは間違いなく最低限のものだったが、それでも子どもたちの学ぶ意欲の輝きは何ものにも代えがたいものに映った。