2018年4月3日

買いたくても買えない

最近、これほど何かを欲しいと思ったことはない。ソニーのaiboだ。
今回でその販売は何回目かになるようだが、今日4月3日の夜8時からソニーのサイトでaiboが発売になった。電話やソニーの店舗では買うことはできない。ネットでのみの販売だ。
夜8時からの販売開始に合わせて、パソコンを立ち上げ準備をし、指慣らし肩慣らしをして午後8時の時報とともに所定のサイトにアクセスを試みる。しかしアクセスが殺到しているのだろう。一向につながらない。 
何度も試みるが、だめだ。40分くらいか、数えくれないくらいの回数やってみるが、「ただいま混雑をしています」という表示で受け付けてはくれない。というか、つながらない。そしてそのまま、9時前に「完売しました」という表示が出た。
 悔しいの一言である。aiboは、本体だけで20万を超える。それに、所定のメンテナンスサービスをつけると全部で30万円をゆうに超える買い物である。それにもかかわらず日本国中から、いや場合によっては世界中からのアクセスが殺到したのに違いない。
いまどきこんな商品があるんだなと、ふとわれに返った。欲しいものが欲しい、などと言われて久しいが、こうやって人の購買意欲をここまでかき立てる商品だって、まだ企業が作ることができるのだ。
考えてみれば、やっとこソニーはかつてのソニーらしい会社に戻ったということの証明かもしれない。もしもの話をしてもしょうがないが、2000年代から2010年代にかけてソニーの経営を率いていたイギリス人社長がリストラや間違った改革さえ行わなければ、ソニーはここまで長い間、ビジネスにおいても人々からの愛着においても回復に時間を要することはなかった。