昨日、ジャマイカの空港で、米国へ向けての出国手続きの際に手荷物検査で引っかかった。持ち物はキャリーバッグとリュックだけだったのだが、検査官の女性に両方とも中身を徹底的にひっくり返された。
こればっかりは、なすがままに任せるしかない。相手も仕事なのだ。彼女とて、好き好んで洗濯前の汚れたパンツやシャツをかき回しているわけではないのだから。ずいぶん念入りにバックの中身をチェックした後、なにも怪しいものがないと判断した彼女は、それまでとは打って変わって素晴らしくにこやかでチャーミングともいえる笑顔を僕に向けた。「ゴメンね」とでも言っているかのように。
今日昼飯を一緒に食った米国人の友人にそんな話をすると、「一人でジャマイカへ行けば、そうした扱いを受けても仕方ないよ」と慰めてくれた。まあ、そんなものか。