ボリス・ジョンソンが7月に辞任し、その後任を決める英国与党保守党選の選挙活動でトラス外相が大差でリードしている。
トンデモ首相だったジョンソン |
議員投票の段階では、彼女ではなくスナク前財務相がずっとリードしていたが、トラスが自分が就任したらその日から減税を実施するとブチ上げて巻き返した。 国民保険料や法人税減税、光熱費に含まれる税の凍結などだ。
そうした英国民への大盤振る舞いだが、財源はどうするのか。テレビ討論の際に司会者から問われると、彼女は「それでも日本やカナダより少ない」と英国はまだ健全なレベルなので心配ないと強調。
今後英国だけでなく世界のいろんな国で、国民からの支持を得たい候補者が「減税」を強調するに違いない、日本を引き合いに出して。日本を見ろ、それに比べればまだまだ俺たちは健全だというわけだ。ある種のモラルハザードが広がっていく。