タレントの(元タレントと言うべきか)中居正広の行為にまつわる一連のフジテレビの対応に関して、第三者委員会による調査報告があった。
詳細は見ていないが、見聞きしようとしなくても報告書が指摘した内容が方々から飛び込んでくる。
たとえば「喜び組」や「スイートルーム会」といった知性を欠いたキーワードである。どちらも、その局の若い女性のアナウンサーが主要なキャストとして関係させられた所業を思い起こさせる。
こうした言葉を使う感覚をもった人たちが運営している放送局があるという不思議さ。免許制によって守られたぬるま湯で全身茹でカエル化した経営者たち、編成局や制作局の幹部社員らの魑魅魍魎さ。
もう完全に終わっているし、建て直しなど無理だろう。過去に起こしたテラスハウス問題、ジャニー喜多川問題、松本人志問題、これらからフジは何も学んでいないという報告書の指摘は重い。国は放送免許を取り上げてフジテレビをなくした方がいい。
そもそも日本には、ネットワークを持ったキー局といわれているテレビ局が5局もある(テレビ東京も入れれば)。多過ぎる。アメリカだって、ケーブルニュース局をのぞけばABC、CBS、NBC、FOXの4つしかないんだから。
それはそうと、ここまで歪んだ組織なのに、どうしてこんな会社に入社したがる若者が大勢いるのだろう。入社倍率はウン百倍とか言われていているみたいだ。
実態が外部に知られていないからか、それとも高給や見せかけのステイタス故に実態が分かっていて承知で入社したいのか。
やっぱり、この局ともう一局くらい、この機になくした方がいい。われわれ視聴者は何も困ることがない。