2025-11-29

全会一致の気持ち悪さを感じた今回の市長辞職

群馬県という地味な県が、彼女によって注目を浴びていた。

前橋市長の「ラブホテル密会」事件である。出来事そのものが扇情的な要素をひめたものだっただけでなく、彼女の密会の釈明も結構笑えるもので、格好のメディアネタだった。

結果、市長は退職願を提出し、そして昨日の市議会において全議員が同意。彼女は同日付けで辞職となった。

これが日本的な筋の通し方なのかもしれないが、疑問が沸かないではない。

ラブホテルに一緒に行った相手が既婚の男性市職員だったということだが、そのことで誰かを傷つけたり、市に損害を与えたのだろうか。

報道では相手の男性が「既婚」だったことが常に表記されるところから、メディアも世間も不倫をとがめていることがうかがえる。

確かにその男性の配偶者や家族にとっては不愉快な出来事だろう。だが、こうした痴話ごとは、当事者間の問題として解決すべきことじゃないのかね。

このことが、市長だからといって社会的に責任を問われることだろうか。道徳上けしからん面はあるが、行政府の長としての仕事内容やその手腕などは一切語られないまま、「ラブホテル」「市職員」「既婚男性」の3つのキーワードでストーリーが完全に固まってしまった感がある。 

そして、そうした社会の風潮を受けて市議会の議員が全員辞職に賛成したというのは、情けなくはないか。なんだかそこからは全体主義的な雰囲気を感じさせる今回の出来事だったように思うのだ。