金と政治の問題となると、まずその名が出てくる萩生田という自民党の政治家がいる。
今回、高市自民党総裁が裏金問題の中心だったその人物を自民党の幹事長代行というポストに就けたことに関して、各所から批判の声が上がっている。
それに対して、明治天皇の玄孫(やしゃご)だかなんだか知らないが、T田という男が萩生田起用を疑問視する巷の声を批判している。
T田は、萩生田光一氏は小選挙区で当選しているのだからその役員起用を疑問視するのは間違っているとし、「民意の決定を侮辱し民主主義を否定する公明党や評論家には猛省を促したい」とまで語る。
猛省すべきはそっちの方だろうと思うが。
選挙で当選しているから(ということは、議員であれば誰もがということになるが)どんなポストに就けようがそんなの勝手じゃん、ということを言っているようだが、その考えは真っ当ではない。
選挙で当選したのは「議員になった」というだけのことで、その人物の能力や人格や高潔さを示す尺度ではないのだよ。
昨年の衆院選で神奈川7区から立候補した鈴木馨祐という自民党麻生派の候補は、小選挙区で落選した。が、比例区で復活当選し、石破首相によって法務大臣に起用された。
つまり、選挙民の民意を得られなかった人物が大臣になっているわけである。T田が民意の尊重を振りかざし利いた風な口を叩くのであれば、鈴木の法相就任をなぜ批判しないのか。
言っていることに筋が通っておらず、デタラメなのである。