2025-11-02

原稿用紙61枚分の注意書き

製薬会社のサイトであるサプリを探したたら、ちょうどそのサンプルパックの販売をしていた。

通常のものが1600円ほどなのが、送料込みで500円とある。ならば、まずはそれを頼もうと注文フォームに記入する。

途中、「個人情報の取扱い」についての文面へのチェックを求められる。その後、クレジットカード情報の記入を求められ、今度はその会社の「ショッピング規約」だ。こちらも「読んだ」とのチェックが必要だ。

どちらも長文だ。試しにどのくらいの長さか、文字数を調べて見るとそれぞれ14,500文字と9,800文字。両方で24,300文字。400字の原稿用紙だと61枚分、A4のワード文書だと20枚くらいか。

これらをちゃんと読もうとすると大変だ。少なくとも20〜30分はかかる。だから、誰も読まない。何が書いてあるか分からないまま「読んだ」、つまり「了解した!」と相手に表明する。

考えてみれば、これって実に危険なことだ。個人情報をどう扱われようが、後で文句をいうことはできない。

本来、消費者保護のために制定された法令に沿って企業がこうした文書を作成しているはずなのにやっていることは形だけ。運用の仕方が間違っている。 

AIにこの手の文書を代わりに読ませチェックさせると、必ず注意が必要だとの問題点をいくつも指摘してくる。 

形式だけで実態など皆無。企業と消費者、お互いにこんなことやってちゃダメなんじゃないのかね。