チチカカ湖はアンデス山中のペルーとボリビアにまたがる海抜3810メートルの巨大な湖である。面積は、琵琶湖の12倍ほどの大きさがあるから、湖というより海だ。
ボートで30分ほど行ったところにあるウロス島 |
数多くある浮島は、トトラという水生植物によって作られている |
クスコのホテルの部屋にあった掲示。
日本語は、少しヘンな機械翻訳をそのまま載せているかんじ。でもその場所(ホテルのバスルーム)で読めば、意味は分かるはず。
日本語の表記がなければ、おおかたの日本人客は注目すらしないだろう。正確さより伝えたいという意志が大切だと教えてくれる。
コロンバスサークルのタイムワーナー・センターから撮影 |
以前、近くのサイクルショップで自転車を購入したとき、盗難用にどんな鍵をつけようか迷った。ニューヨークに来て日も浅かったので、どのくらい頑丈な鍵が必要なのか想像がつかなかったのだ。
ショップのお兄さんにあるだけの種類を出してもらった。「どこが違うの?」という僕の質問にたいして彼は順番に1つずつ手に取り、「これは15分、これは1時間、これは半日、これは3日」と説明してくれた。彼が言うところの、ニューヨークの街中で被害に遭うまでの時間の目安である。
その時間が長い分だけ、鍵は頑丈なものに(そして重たく)なり、価格も高くなる。
写真の自転車にかけられた鍵は、その日の説明によれば3日間、つまり一番丈夫だと説明されたものだった。どうりで、自転車にかけられた鍵そのものは壊されてはいなかったけど・・・。
使用されなかったチケット |
6月公演の「お気に召すまま」 |
ファイナンシャルタイムズ、2012年7月30日 |
公園の階段を観客席に、テラスを舞台に、そして周りの緑を舞台背景に無料の野外劇をやっていた。たまたま通りかかった散歩客が、芝居をしている間を通り抜けていったりする。
大津市で中学生が自殺したニュースは、実にやりきれない思いにさせられる。
事件が起こった後に学校長や教師が行った生徒たちに対する口止め。大津市狂育委員会の隠蔽、言い訳、自己保身。親が何度も相談に行ったにもかかわらず、まともに対応しようとしなかった本来の仕事を忘れている無責任な警察。
これらにべたべたの蜘蛛の巣のような、いかにも日本的な組織の特質を感じるのは僕だけだろうか。陰湿ないじめを集団で執拗に行っておきながら「遊びのつもりだった」と言い放つ中学生の気持ち悪さ。人が死んでいるのだよ。
今日、米国のコ
ロラド州で大量射殺という事件が起こった。封切られたばかりの The Dark Night
Rises(バットマン・シリーズ)を上映している映画館内で24歳の男が突然 "I am the
Joker"と叫んでライフル、ショットガン、ハンドガンを乱射し、観客12人が死亡、50人あまりが負傷した。
こちらも「またか」との思いが頭をよぎ
る。日本人からすれば、いいかげんに銃規制をきちんと整備すべきだと感じるのだが、米国の友人はこの国では銃の問題は複雑すぎて簡単には変わらないと言う。これまたやりきれない。
銃規制についての声も上がっている一方で、銃には銃で対応すべきという意見もある。テキサス州選出のある共和党議員は、この事件について「なぜ映画館にいた他の観客が銃を持っていなかったのか不思議でならない。もしそうだったら、もっと早くこの惨事を止められたのに」と述べている。
銃を持った他の客が、その場で応戦して撃ち殺せばよかったということか。呆れた理屈である。こうしたところに、米国の危うさを感じる。