午後、Whole Mind Strategy - Mindfulness Practices for Executives というワークショップに参加した。
http://www4.gsb.columbia.edu/events/view/7215656/Whole+Mind+Strategy%3A+Mindfulness+Practices+for+Executives
参加者は15名ほど。中国人(中国系)インストラクターからの、あなたの今日のinner weather はどういったものですか、という問いかけで始まった。各自が順番に自分の内なる天気について語る。僕は、大晴天、一点の曇りもない、とっても爽やかと答えた。ところが、その場にいたほぼ全員は、それが嵐だったり、土砂降り、凍えるような天候だと述べていた。たまたま「悩めるアメリカ人」ばかりが集まったのか。なんだか僕ひとりだけ脳天気のような気になったが、正直そうなのだから仕方ない。
ワークショップは、太極拳で用いるような呼吸法の基礎的動作のいくつかを中心に折り込んだもの。そうしたエクササイズをいくつか終えた終盤に、インストラクターが再度問うた。「あなたの今の内なる天気はどうですか?」
みなは口々に「晴れ晴れしてきた」「嵐が去り、陽が差してきた」などと答える。
彼らの回答の源はどこなのだろう。たった1時間半のワークショップで、心の内がstormy(嵐)だと答えた成人男性がsunny(快晴)と答えられるものか。思い込み、あるいはサービス精神がそう答えさせるのか。
それらが入り交じったものかもしれないが、どうもアメリカ人は東洋的な神秘性に「弱い」ようだ。それらに触れた時、知的と思われるアメリカ人ほど分からない、理解できない、好きでないなど否定的なことは云わない。驚くほどポジティブな反応を示す。
彼らを観察していていると、本当はあまり分かっていないと僕には見える。つまり、彼らはよく分からない東洋的な神秘に実に弱い。とりわけ中途半端な知識階層ほど、この傾向は多いように思える。