前作でヒース・レジャーが演じた悪役「ジョーカー」のインパクトが強かっただけに、今回も悪役のキャラクター作りに念が入っている。
ただ、映画自体は僕には退屈だった。もとがコミックだから仕方ないし、それでよしとしているのだろうが、全体があまりにご都合主義的というか嘘くさ過ぎて閉口する。どうせ空想の世界なら、もっと遠くに連れて行って欲しい。それに2時間半近い上映時間は冗長だ。モーガン・フリーマンやマイケル・ケイン、ゲーリー・オールドマンといった名うての俳優たちと漫画チックな映像がちぐはくな印象を与える。映画が終わった後、拍手が館内の方々で起こったのにまた驚いた夜だった。