2012年8月13日

街角の自転車

街中で見かけた、ほぼ解体された自転車。ここは裏通りではない。マンハッタンの目抜き通り、しかも交差点である。鍵がかけられていなかった方の車輪、ハンドル、変速機などめぼしいものはすべて持って行かれている。


以前、近くのサイクルショップで自転車を購入したとき、盗難用にどんな鍵をつけようか迷った。ニューヨークに来て日も浅かったので、どのくらい頑丈な鍵が必要なのか想像がつかなかったのだ。

ショップのお兄さんにあるだけの種類を出してもらった。「どこが違うの?」という僕の質問にたいして彼は順番に1つずつ手に取り、「これは15分、これは1時間、これは半日、これは3日」と説明してくれた。彼が言うところの、ニューヨークの街中で被害に遭うまでの時間の目安である。

その時間が長い分だけ、鍵は頑丈なものに(そして重たく)なり、価格も高くなる。

 写真の自転車にかけられた鍵は、その日の説明によれば3日間、つまり一番丈夫だと説明されたものだった。どうりで、自転車にかけられた鍵そのものは壊されてはいなかったけど・・・。