各車両ごとに専任の車掌さん(男女ペア)が乗っている。
列車は、険しいアンデスの山の間を縫うように走る。日本の山に慣れていると、垂直的にそそり立つアンデスの山の圧倒的な姿に山の概念が揺らいでくる。
マチュピチュ(Machu Picchu)は標高2400メートルの地にある。高さはそれほどではないが、切り立った崖のてっぺんにあるから、下からはその存在は分からない。また、たどり着くルートも限られているために、16世紀の前半にインカ帝国の都市がスペイン人によってことごとく破壊され略奪されたあとも、ここだけは400年近く発見されなかった。
1911年にここを発見したのは、当時エール大学の助教授だったハイラム・ビンガム。彼は、スピルバーグの映画でハリソン・フォードが演じたインディ・ジョーンズのモデルとも言われている。
見張り小屋と呼ばれている一段高い場所から神殿跡や住居跡を見下ろす。