昨日、帰宅の途中に千葉県北西部を震源とする地震に遭った。時刻は午後10時41分頃。
駅を出て、帰宅途中の食料品店でワインを選んでいるとき、店の中には僕を入れて2人の客、そして男女一人ずつの店員がいた。突然の揺れに、女性店員が叫び声を上げた。
すぐ近くのワイン棚の最上段から赤ワインが床に落ちてボトルがくだけた。一気に立ちこめるワインの香り。飛び散ったガラスを避けるため僕はその場からすぐに離れた。
自宅に戻って玄関を開けたら、普段と雰囲気がちょっと違う。いつもならそこに猫が座って待っている。エレベータの音で帰ってきたのが分かるみたい。だけど、その日は姿が見えない。
廊下に平積みしている本がいくつも倒れていた。それを跨ぎ室内へ。同様に本棚の上に平積みで置いてあった本が床に散乱していた。書斎の本も同様。本棚に収容している本は問題なかったが、平積みしている本が下に落ちていた。
着替えもそこそこに床の本を集めていると、どこからか猫がそろりと姿を見せた。思っていたほど怯えている様子でもなく、ちょっと安心する。
それにしても地震発生が帰宅駅に着いてからでよかったとつくづく思う。東京駅発の下り新幹線最終は、22時48分発だから、それで帰ろうと思っていたらそのままホームに停車している車内で何時間も待たされたはず。
昨日はその一本前、22時12分発の新幹線になんとか間に合ったのでスムーズに帰り着けた。それにしても、22時12分に乗り遅れたら、48分の終電まで36分も空いているJR東海のタイムテーブルは何とかならないものか。
震度5の「周囲の様子と被害」状況は、1996年以前の定義だと「壁が割れ、煙突が壊れたりする」となっているが、今回はそうした話はほとんど聞かなかった。
最近の建造物は、それだけ堅牢なものになったということだろう。建物が地震で崩壊するということは、古い木造建築物以外はないかもしれない。問題は、建物の中で何が起こるかだ。身の危険に及ぶとしたら、家具などに押しつぶされる可能性が一番大きいかもしれない。
震度6や7(最大震度)の地震、それも直下型のものがいつ来てもおかしくない状況である。これを機に、ちゃんとその時の対応に備える準備をしなくてはと思う。