2021年10月14日

紙とペンが一番だった

言語脳科学を専門とする東大の先生が、情報を記録するツールと記憶に関しての実験を行った。

学生を手帳群(手書き)、タブレット群(電子ペン入力)、スマホ群(フリック入力)の3群に分けて、記憶力の差を図ることを目的にある課題に取り組ませた。

その結果として、記憶を想起する際の脳の活動をMRIで測定してみたところ、手帳に手書きしたグループが他の2グループに比べて「豊富で深い記憶情報を取り出せる」ことが明らかになった。

その理由として上げられているのは、紙には思い出すための「手がかり」が多いということ。手帳のどのあたりのページのどのあたりの場所に書いたか、何色のボールペンで書いたか、丸で囲ったかどうかなど、空間情報や色の形の情報が記憶に残るから。

ダブレットに電子ペンを使って記録しても同様かと思うかも知れないが、タブレットではどのあたりのページといった物的な感覚はあまり備えていない。

いまだに記録にはノートと手帳が手放せない僕としては、これまでそうじゃないかと思っていたことが、まだ1つの実験結果だけだけどこうして実証されたことに少しほっとしてる。