川沿いの遊歩道は、芋の子を洗うような混雑ぶり。川の4カ所に打ち上げ台を設置しているらしい。隅田川で見るような「ドドーン、ドンドーン」といった腹の底に響く迫力のある大玉の打ち上げ花火はあまりないが、4カ所からの打ち上げが見事にシンクロしているのが特徴的だ。日本の花火は職人たちの経験と技、こちらはコンピュータのプログラムによる打ち上げなのだろう。
テレビではNBCがNY(ハドソンリバー)の花火を、CBSはボストン(チャールズリバーか?)の花火を生中継で放映していた。アメリカという国の最大の誕生日を、いささか(僕には)大げさと云える演出で祝っていた。こうしたイベントがあると、米国人の愛国心はひとつになって高まる。多民族社会だからこそ、何かにつけて国民全体が星条旗の下で気持ちをひとつにするような催しと演出が凝らされる。
96丁目あたりのハドソン川沿いから撮影