2012年7月1日

フィラデルフィア駅で4時間半待ち

鉄道(アムトラック)でNYからワシントンDCへやって来た。途中、フィラデルフィアで列車が4時間半ほど停車したまま動かなくなった。竜巻の発生によって電力供給が不安定になったためである。

列車が止まってまもなく、売店のある車両へ向かった。途中の車両でマイケル・ムーアを見かけた。4人掛けのボックスシートで彼のスタッフらしい3人と熱心に打合せをしている様子。飲み物とサンドイッチを手に自分の車両に戻る時には、彼らはもういなかった。

4時間半ほどしてやっと走り始めたが、その後も徐行を繰り返し、結局、予定通りであれば3時間弱の区間を8時間50分かかった。

アメリカの交通機関では思いもよらないことが起こる。ある日、ニューヨークで地下鉄に乗って大学へ向かった。96丁目駅から大学のある116丁目駅まで各駅停車の電車で3つなので、いつもはほんの5,6分の距離である。ところが、96丁目の駅を出た地下鉄が止まらない。途中、車内放送で線路のポイント故障のために通常の運行ができないと言ってる。いったいどこまで連れて行かれるのか。車内放送で何か言っているのだが周りがうるさく、スピーカーの音もよくないので聞き取れない。近くのアメリカ人に尋ねたが、その人も内容がよく聞き取れないらしい。

やがて電車が止まったのは、158丁目の駅。その駅は上り方面のホームと下り方面のホームが繋がっていないので、いったん改札を出て地上に上がり道の反対側にある入口から駅に再入構しなければならなかった。

米国人はこうした際には実に辛抱強いと思う。こうしたことが当たり前になっているからだろう。