友人が、都内の家電量販店で目にしたという店内ポスターの写真を送ってくれた。各フロアのレジに掲げられているらしい。
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「STOP! カスタマーハラスメント」の下には、「みなさまに気持ちよく過ごしていただくために」と書いてある。それにしては、まるで子どもに行儀を教えるかのように客に作法を説く。
掲示されたメッセージの受け取り方は人それぞれだろうが、ぼくは一読して嫌だなと思った。
上記のようなことを言わなきゃならないってことは、自分たちの客がそうしたレベルであるってことを示している。そして、客にこのような言い方をする店側もまた、そうしたレベルであることを表している。
ポスターの下の方に国土交通省、経済産業省、消費者庁、厚生労働省、法務省、警察庁、農林水産省の7省庁の名前をずらりと並べている。まるで客を威嚇するかのように。
この家電量販店チェーンは、それほど悪質顧客に悩まされ続けているのかネ。
彼らが「カスハラ」と呼ぶものが年間どのくらいの件数発生してるのか、茨城県水戸市にある本社に問い合わせてみたら、「回答を拒否します」と言われた。その理由を問うたら、「それも拒否します」と返ってきた。
店頭の店員たちに目を向けることはもちろん重要。だが、顧客も大切だという基本をこの企業は見失っている。