2015年12月5日

学ぶより、自分で考える方が大切だ

今朝の「木村達也 ビジネスの森」は、先週に引き続き、毎日新聞社の元欧州総局長・笠原敏彦さんをゲストにお迎えし、彼が書かれた『ふしぎなイギリス人』(講談社現代新書)をもとに話をうかがった。



英国に行っていつも思うのは、緑が豊かなこと。ロンドン市内であっても、きちんと公園や庭の緑が確保されている。土地があるから開発すればいいというものではないのだ。

そうした点については、厳しい規制を敷いている。規制することそものものがいいとは思わないが、何が大切で、守らなければならないかをそうやって明確にしていることは好ましい。

笠原さんは、日本は英国から学びすぎてきた、学ぼうとする必要はもうないのではとおっしゃる。二大政党制、マニフェスト、小選挙区制、いずれも英国から日本は「学び」、導入したがうまくいっていない。歴史や制度、国民のメンタリティがそれぞれ背景にあって英国では導入されたものだからだ。

日本で何か問題があると、官僚は対応策を外国に求める。自分の頭で考えるよりその方が得策らしい。探し集められた諸外国の制度のリストが作られ、政治家がこれがよさそうだと「選ぶ」。 だが、そうした輸入品は機能しないことがやがて露呈する。責任はだれも取らない、と。

確かにその通りである。彼の話にもあったように、メンタリティの問題だ。それをどうやって変えていけばいいのか、果たして変えることはできるのか・・・・・・。

今朝の選曲は、The Who の "My Generation"。