2015年12月1日

規制できるものは何でも規制しようという役人の根性

先月十数年ぶりで引っ越しをした。いろいろと面倒だった。若い頃はだいたい2年おきに引っ越しをしていたが、その頃は大した仕事ではなかった。

しかし、この歳になるとその頃に比べて圧倒的に身の回りの物量が増し、また人間関係を含めいろいろ複雑なことが増えていることにあらためて気付く。人生のオリがたまってきているということだ。

転入転出の届け、パスポートの切替、銀行や証券会社への連絡などいずれも面倒くさいがやらざるを得ない。

ほとほと厭になったのは、電話会社の変更である。建物に架設されている回線の都合で、インターネットを含めた電話会社をプロバイダーは継続したままでK社からN社に変更した。その手続きは、バカバカしいほど手間がかかった。

以前の電話番号に入電した際に、新しい電話番号を流してもらうようにするだけのことで、K社に電話すると「そうした手続きはプロバイダーのソネットに任せている」と伝えられ、ソネットに連絡すると「新しい電話会社のN社に連絡してください」と言われ、N社に電話すると「以前にご使用になっていたK社に依頼してください」となる。

こうした訳の分からない循環を3回はまわっただろうか。まったく人の時間を何だと思っているのだろうか。

しかも、どこに連絡しても「ただいま電話がたいへん混み合っており、おつなぎできません。しばらく経ってお掛け直しになるか、そのままお待ちください」というメッセージを聞かされるのには心底アタマにきた。

こうした場合、電話をわざわざかけた身として腹立たしいのは、その相手の状況がわからないことである。こちらは、平日の午後という、忙しくないだろう時間帯に連絡しているにもかかわらず、毎度同じ「ただいま・・・」という音声メッセージを聞かされる。

混み合っているのではなく、対応をギリギリまで絞ったスタッフでやらせているからに違いない。そんなところで少々の人件費をガリガリ削ってどうすのか。本来のマネジメントができていないのだ。

あ、それと呆れたことをひとつ。引っ越しは、ある大手の業者のお任せパックのようなものを頼んだのだが、洗面所の洗濯機の設置が彼らではできない(認められていない)といわれた。電気工事業者に来てもらわなければならないことになっていると。それには4500円ほどの別料金がかかる。

設置といっても、やることは水道の蛇口の金具、ならびに排水菅を繫ぐことだけである。どうも以前、ある引っ越し業者がそれをやって、なにかの不具合で洗濯排水がうまく排水溝に流れなかったことがどこかであったらしく、それを契機に役所が引っ越し業者がそれをやってはいけないという規制を設けたというのだ。

コネクターを繫ぐだけだから、不器用な僕がやっても1分もかからない。ということは、今では誰だってできるのに。