2012年11月17日

The Dukes of September Rhythm Review

今年の米国の大統領選で見聞きした数多くの中で、印象に残っているひとつがPBS (Public Broadcasting Service) の扱いを巡るミット・ロムニーの発言である。彼は非営利で運営されているPBSへの経済的補助を打ち切るつもりだと発言し、多く市民からの反発を招いた。

ロムニーへの反対意見としての代表的なものに以下の新聞記事がある。
http://www.nytimes.com/2012/10/06/opinion/blow-dont-mess-with-big-bird.html?_r=0

たまたまそれをきっかけにPBSのサイトにアクセスし、少しばかり寄附を送ったらコンサートのチケットが送られてきた。

今日、リンカーンセンターのDavid H. Koch シアターで行われた、ドナルド・フェイゲン、マイケル・マクドナルド、ボズ・スキャッグスのコンサートがそれだ。(日本でも同様のコンサートが先日、東京、名古屋、大阪で開催されたらしい。)

手元に届いたコンサートチケットは、2階席の最前列というとてもいいシートだけど、金額の欄は $0.00。なぜかというと、これは録画収録を目的としたライブ・コンサートだったからだ(僕は会場に入って、そのことを知った)。

そのためか、曲の演奏中に突然演奏をやめて、最初からやり直したり、アンコールではまたその同じ曲を演奏したのは、あとで局が行う編集のためだろう。お客さんもそのあたりは承知の上だから、不満の声もない。みんな、寄附をしたお返しにチケットを受け取ったPBSの支援者なのだろう。

夜8時から始まり、アンコールも入れて11時過ぎまで続いた長いコンサートだった。