下記の図は、フィッシングの被害にあった組織を示している。これまで金融機関が最もその対象になりやすかったのが、今はソーシャルネットワークがその主たる対象として狙われている。全体におけるその比率は、今年4月現在で全体の約30パーセントであり、前月に比べて6パーセント・ポイント上昇している。
Financial Times, June 8, 2012 |
厄介なことに、ソーシャルネットワークから個人データが盗み取られた後は、その個人名や写真をもとにその人物になりすましたハッカーによって、友人知人が容易に狙い撃ちされる可能性がある。フェイスブック、ツイッター、リンクトインなどのSNSは、Gmailやホットメールなどに比べてセキュリティ対応が遅く、その脆弱性が指摘されている。
今後、技術面を強化することは可能だろうが、それで問題が解決するとは思えない。セキュリティを高めても、それに対抗するハッカーが必ず登場してくるだろう。イタチごっこが続く。