朝から裏でカラスが騒がしい。群れで鳴いているのではなく、同じ一匹が何時間も泣き続けている感じだ。
外の空気を吸いがてら建物から出てみると、一匹のカラスが路上に落ちていた。まだ落ちて間もない様子だ。外傷があるようではなく、血も流れていない。なぜ、カラスが死んだのか分からない。
それを見下ろすかたちで、一匹のカラスが電柱の上からずっと泣き続けている。その泣き方は、仲間の死を悼んで泣き続けているようにしか思えない。
カラスにはそうした弔いの感情があるのだろうか。
朝から裏でカラスが騒がしい。群れで鳴いているのではなく、同じ一匹が何時間も泣き続けている感じだ。
外の空気を吸いがてら建物から出てみると、一匹のカラスが路上に落ちていた。まだ落ちて間もない様子だ。外傷があるようではなく、血も流れていない。なぜ、カラスが死んだのか分からない。
それを見下ろすかたちで、一匹のカラスが電柱の上からずっと泣き続けている。その泣き方は、仲間の死を悼んで泣き続けているようにしか思えない。
カラスにはそうした弔いの感情があるのだろうか。
今日は国立競技場で全国大学ラグビー選手権の準決勝があった。
1時半に信濃町の絵画館前で友人たちと待ち合わせ。駅伝の往路の行方が少し気になる。帝京対東海の第一試合に続き、早稲田対明治の第二試合は予定の2時を少し過ぎてキックオフ。
今年の早稲田は強い。ディフェンスがいい。素早く、思い切りの良いタックルが次々繰り出される。体重差で劣る早稲田が明治チームを封じるには、ボールを持った相手選手を早く倒すこと。そして、縦横なパス回しで展開し、機を見て縦に突っ込む。非常に戦略が明快。
しかも早稲田の選手たちは、バックスだけでなく誰もが走れる。それを徹底して前後半の80分続けられたのは、練習の積み重ねだろう。結果は、74対10で圧勝だった。
競技場を後にし、駅に向かう途中、絵画館の前に差し掛かった時にだれかが「絵画館って、中に入ったことある?」。誰も中に入ったことがない。建物は重厚で立派。都心の一等地に建つ。だが、なかにどのような展示物があるのか、僕たちは誰も知らなかった。
手帳の季節になってきた。書店や文具屋の店頭に種々の手帳がならび始めた。
勤務先から今年も大学名入りの手帳が配布された。歴史のある能率手帳だけあって良くできていている。見開きの左ページが一週間分のスケジュール記入欄になっていて、右側は自由に書き込める白紙ページになっている。
だけど、ある一つの理由から今年もこの手帳を使うことはないだろう。それは、スケジュール記入欄に事前に振られた時刻が朝8時から夜中の12時までだからだ。16時間!
つまりは、ほぼ寝ている時以外のすべての時間帯がカバーされているということ。この手帳を重宝する人ってどんな人か、ふと考える。自分はそうはなりたくないな、と思いつつ。