2011-01-03

路上の鴉

朝から裏でカラスが騒がしい。群れで鳴いているのではなく、同じ一羽がずっと鳴き続けているみたいだ。

外の空気を吸いがてら通りに出てみると、一羽のカラスが路上に落ちていた。まだ落ちて間もない様子だ。外傷があるようではなく、血も流れていない。なぜ、カラスが死んだのか分からない。

それをすぐ近くから見下ろすように、もう一羽のカラスが電柱の上でずっと鳴き続けている。その鳴き声は、仲間の死を悼んで鳴き続けているようにしか思えない。むせび泣いているのだ。

カラスにはそうした弔いの感情があるのだろうか。