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2012年11月7日

オバマが再選

米国大統領選でオバマ大統領が再選を果たした。


日本経済のためには、ロムニーの方が(短期的には)好ましかったのかもしれない。彼が大統領に選ばれれば、オバマ政権と違って強いドルを求め、保護主義的な政策も変更しただろう。そうすれば、円高傾向は反転するし、日本企業はその製品の競争力をもっと米国市場で発揮できるようになったかもしれない。

しかし、そうした事とは別に、世界最大のパワーを持つ米国の大統領は、人格者であって欲しいと思う。その意味で、オバマは相応しい人物であると思っている。

米国に暮らしていることもあって、選挙権があるわけでもないのにかなり意識的に両候補の発言に何ヵ月も耳を傾けてきたつもりだ。その結果、自分なりに見えたこと。オバマの誠実さ、ロムニーの胡散臭さ。

長い、長いキャンペーン期間だった。米国大統領の4年の任期の最終年は、ほとんど選挙活動に没頭しているのではないかとすら思えるほどだ。

それにしてもオバマもロムニーも演説が上手い。もともとうまいのだろうけど、厳しい選挙活動で鍛えられ、否が応でも上手くなるのだろう。


2012年11月3日

ニューヨークシティマラソン

ハリケーンの影響で、今日もセントラルパークは閉鎖されたままである。

夕方、93丁目のセントラルパークへの入口で「Park Closed」の表示を眺めていたら、犬の散歩で通りかかった女性から「明日にはオープンになるみたいよ」と教えられた。

明後日のニューヨークシティマラソンはどうなるか知ってるか尋ねたら、開催される予定だと聞かされた。彼女のご主人もランナーとして参加すると言っていた。

 
ニューヨークシティマラソンは、参加者3万7千人の世界最大級のマラソンである。世界中からの参加希望者は、その限定数をはるかに上まわる。だから、アマチュアが参加するためには他のマラソン大会の運営にボランティアとして協力して出場資格を得るためのポイントを獲得する必要があるなど、この大会で走ることは簡単ではない。もちろん、ランナーとしての優れた記録を持っていればそれでいいのだが、アマチュアランナーはなかなかそうはいかない。

今朝、米国人の友人と電話で話した時、彼も予定通り行われるにちがいないと言っていた。というのも、翌週の日曜日は別のマラソン大会が予定されているので、ニューヨークシティマラソンといえども延期できないだろうと。

ニューヨーク市長はよく開催を決めたなと感心したのだけど、夜のニュースを見ていたら開催は中止されることになったと報道された。やはりハリケーンによる倒木などで荒れたコースの修復が間に合わなかったのだろう。それはそれで、難しい決断をしたと思う。世界中が注目する大イベントだから。

そんなニュースを見た後、チャンネルを変えるとNBCでハリケーンの被災者への募金を募るチャリティ・コンサートを放映していた。ロックフェラープラザにあるNBCスタジオからの生中継である。出演は、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーンとEストリートバンド、スティング、エアロスミスのスティーブン・タイラー(ギターのジョー・ペリーも)、ジョン・ボン・ジョヴィなど。

ビリー・ジョエルの弾き語りの後ろで、ブルース・スプリングスティーンとエアロスミスのスティーブン・タイラーがバック・グラウンド・ボーカルを努めていた。

最後はスプリングスティーンとEストリートバンドだったが、番組が終わる予定の9時を過ぎても曲が終わらずどうするのかと思っていたら、NBCは9時2分まで番組を延長して最後まで演奏を放送した。

全収益は食糧支援や避難所などの救援活動を行なっている米赤十字社に寄付される。



2012年10月31日

ビルの明かりが消えた街

ハリケーン・サンディが過ぎ去った後の街は、妙に静かで、それでも朝から少しずつ人々が街に出始めたようだ。

日曜日の夕方から全面運行停止になったニューヨークの地下鉄は、今もまったく動いていない。路線の確認作業やシステムの復旧に時間がかかっているのだろうが、日本と比べると随分のんびりした感じを受ける。東京ですべての地下鉄が全線区で何日にもわたって運行中止したなど聞いたことはない。

閉鎖されたままの地下鉄

アパートの屋上からマンハッタンのダウンタウンを眺めた。いつもなら明かりが灯っている高層ビル群に今日は色がない。街が沈んでいる。

真ん中に写っている尖塔がエンパイアステート・ビル

2012年10月30日

コロンブスもハリケーンでお休み

59丁目のコロンバスサークルで行われているDiscovering Columbus の今日のチケットを入手していたが、ハリケーンでイベントは中止に。また、チケットの取り直しである。

http://www.publicartfund.org/view/exhibitions/5495_discovering_columbus

写真は、nytimes.comのサイトから

会社も学校も臨時休業

ハリケーンが近づいているなか、知り合いとお昼を食べに出た。

最初のぞいたダイナーは客が入口まで並んでいて入れなかった。夫婦や家族連れの客が多い。月曜日だがハリケーンで地下鉄やバスが止まり、勤め先も学校も休みになったからだろう。彼らはちょっとしたピクニック気分を感じている風に見えた。

写真は、別の店に行く途中に見かけたコンビニの店先に積まれたミネラルウォーター。ずいぶん大量に仕入れたものである。


2012年10月29日

Sandy is coming

大型のハリケーン、サンディが米国の東海岸を直撃する予定だ。報道ではSuper Stormと表現されているほどの超大型で、ゆっくりとした速度のハリケーンだ。強風と高波の被害が予想されている。

今回のこのハリケーン、最初に知ったのは金曜日の午後のこと。ブルックリンの知り合いのスタジオからの帰りに地下鉄に入った時だ。すでに、日曜の夕方からニューヨークの地下鉄が運行中止になるという貼り紙がしてあった。

まだNYではその気配もなかった時から、そうした準備が進んでいたわけである。2005年に米国内に大きな被害をもたらしたハリケーン・カトリーナからの教訓があるのだろう。沿岸エリアを中心に高波の影響を受けそうな地域の人々には避難命令が出されている。

今日の午後7時には地下鉄、バス、鉄道などの交通が順次運行を止めた。もちろんフライトはすべてキャンセルされた。明日は学校は休校、病院は急患を除いて患者を受け入れないとしている。人の流れが急減し、街は静かなものだ。マンハッタン内にあるコロンビア大学、ニューヨーク大学は早くからすべての授業を休講するとの知らせを出した。

今日、停電に備えてロウソクを近くの雑貨屋に買いに行った。普段は閑散としている店内で今日は下の写真のように長い列ができていた。


ロウソクの入った袋をぶら下げたまま、近くの食品スーパーを覗きに行ったら、そこも普段とはまったく違う様相だった。通路を通ることすら難しいほどの混雑だった。僕もせっかくなので牛乳と果物を少し買って列に並んだが、レジを通るまで30分以上かかった。

クイーンズに住む友人からの今朝の電話では、その地区のスーパーマーケットでは水、パン、牛乳、オレンジジュースの棚が空っぽになっていたと聞いたのだが、マンハッタンはそうでもないみたいだ。それらのどの商品もまだ棚に、十分とはいえないまでも残っている。徒歩での生活圏に多数の店舗があるマンハッタン地区と、そうではないクイーンズ地区の違いだろう。

2012年10月25日

Columbia University Green Market

グリーン・マーケットというと、毎週月・水・金・土曜日にユニオンスクエアで開かれる青空市場が有名だけど、ニューヨークの街を歩いているとそれ以外にもいろいろ出くわすことがある。

今日は大学のキャンパスを出たところで、Columbia University Green Market が開かれていた。

野菜や果物、各種のジュース、お菓子やケーキなどが並んでいて、その時ちょっとおなかがすいていたことも手伝い、アップルケーキとキャロットケーキを手に家に帰った。






2012年10月16日

ハロウィーンの飾り付け

アパートに帰ったら、玄関の一部にハロウィーンの飾り付けがしてあった。


日本人には、不思議な感じである。

2012年9月29日

「ハーモニカおじさん」は90歳になった

60丁目のコロンバス・サークルにあるJazz at Lincoln Center内のRose Theaterでトゥーツ・シールマンスのコンサートがあった。「Toots Thielemans: Celebrating 90 Years」のタイトル通り、彼の90歳を祝う意味も込めたイベントだ。


歳のせいかさすがに勢いはなくなりフルトーンでは吹かなくなってしまったけど、それでもいい音色を聞かせてくれた。それに、彼くらいになるともうハーモニカの演奏が上手いとか下手とかではなく、僕たちが聞きたいのはトゥーツおじさんならではの独特の叙情性なのだ。

『真夜中のカウボーイ』や『シンデレラ・リバティ』といった60年代末から70年代のアメリカ映画で彼のハーモニカを知った。それからずいぶん長い年月が過ぎたが、ここニューヨークで初めて彼の生演奏を聴くことができた。感慨、深し。

ゲストの一人としてピアノのハービー・ハンコックが登場。その彼ももう71歳!

2012年9月24日

自転車にやさしい街

夏のあいだ、暑くてなかなか出かける気にならなかったブルックリン・ブリッジへ出かけた。この橋は3階建てで、その最上階が歩行者と自転車用の通路になっている。下の写真のように、さほど広くない通路をセンターラインで仲良く二分している。


ニューヨーカーは自転車が好きだ。地下鉄でも自転車をよく見る。


そういえば僕が高校生の時、アート・ガーファンクルが日本に一人で観光にやって来て、東京と京都と回っていったらしいのだけど、東京で山手線に自転車を持ち込もうとして改札で駅員に制止されたらしい。そんな話を雑誌で読んで、高校で同級生たちと「ガーファンクル、バカだなあ〜」などと笑いあったことを思い出した。

でも、コロンビア大学の学生だったガーファンクルには、自転車を電車に載っけて移動するのは普通のことだったのだろうと今になって分かった。確かに自転車もスーツケースなどの荷物と同様と考えれば、担いで運べるのであれば構わないんじゃないか。

日本でそういったことを言うと、混んでいる電車で周りに迷惑だとか危険だとか反論が出るんだろうね。まずは、自転車を持ち込める車両をいくつか指定して実験してみてはどうだろう。

2012年9月22日

ニューヨークはゆっくりと秋へ

研究室の引っ越しのため日本に一時帰国した後、学会出張でポーランドを訪ね、パリ経由でニューヨークに帰ってきた。NYは日本に比べればもう秋だが、ポーランドに比べればまだ夏だ。

それでも、日中は半袖でも平気だけど、夜になると長袖が欲しくなる。9月も下旬に入り、確実に秋が近づいてきている。店のショーウインドウにはハロウィーンを連想させるカボチャが飾られていた。


2012年8月16日

Reality Straight Ahead

ブロードウェイのガーシュイン劇場にWickedを観に行った。初演が行われたのが、2003年10月。席数が1900を超えるこの大劇場で、9年近くロングランを続けている。

物語は、もう一つの「オズの魔法使い」。アメリカ人ならほとんど誰もが知っているこのお話を下敷きにしたところが上手い。大人だけでなく子どもも楽しめ、しかもそのなかに異端者への抑圧と友情、自己犠牲などのテーマが折り込められている。

これまで多くの役者が演じてきたのだろう。今のブロードウェイを代表するミュージカルならではの群を抜く素晴らしいキャストだった。

休憩を挟み、全体で2時間45分ほどの長い芝居だが場面の展開が多く、観る者を飽きさせない。魔法で羽を得て空を飛べるようになった猿が観客席の上を飛ぶなどのケレン味もたっぷり。舞台装置や照明も「魔法の世界」を感じさせるものだった。

終演後、出口へ向かうと扉の上に Reality Straight Ahead(この先は現実の世界)とあった。うまい。



2012年8月15日

これも地域のブランディングのひとつ

ニューヨークの7番街と39丁目の交差点近くにインフォメーションセンターがある。このあたりはアパレル関係の会社が多いことから、ガーメント・ディストリクトとかファッション・ディストリクトと呼ばれている。

それにちなんで、八角形のインフォメーション・ブースにもたれかかるようにボタンと針をモチーフにした彫刻が添えられている。その隣には、ミシンを踏む人の像も。


2012年8月14日

コロンブスのリビングルーム

セントラルパークの南西角、コロンバスサークルにコロンブスの像がある。1892年、コロンブスのアメリカ大陸発見の400周年に建てられた。

今、その像を取り囲むように部屋を作る工事が行われている。高さはビルの6階ほどの高さ。そこにソファやランプ、コーヒーテーブル、テレビなどがしつらえられる。

そして誰でもがそこへ登り、コロンブス像を間近で眺めることができるという趣向である。開期中に10万人が登る予定。資金提供は Public Art FundというNPO団体で、ブルームバーグNY市長の後押しで実現した。頭が柔らかい。

コロンバスサークルのタイムワーナー・センターから撮影
"Discovering Columbus"と名づけられたこのイベントは、日本人アーティストの西野達によるもの。

ニューヨーカーなら誰もが知っている(はず)のコロンバスサークルのコロンブス像。だけど、その高さもあって、実際はどんな像なのか、その像のコロンブスの顔はどんな表情をしているのか、など普段は誰も気にしないはずだ。そこに人々の関心と眼を向けさせようというのだろう。その狙いは、実に新鮮。

下は、8月13日付ニューヨーク・タイムズ紙のアート面に掲載されてた西野のスケッチ。なんじゃこりゃ。


リビングルームのコロンブス(あるいはコロンブスのリビングルーム)は、9月20日オープン予定である。

2012年8月13日

街角の自転車

街中で見かけた、ほぼ解体された自転車。裏道ではない。マンハッタンの目抜き通りの、しかも交差点である。ロックがかかっていなかった方の車輪、ハンドル、変速機などめぼしいものはすべて取り外されている。


以前、近くのサイクルショップで自転車を購入したとき、盗難用にどんな鍵をつけようか迷った。ニューヨークに来て日も浅かったので、どのくらい頑丈な鍵が必要なのか想像がつかなかったのだ。

ショップのお兄さんにあるだけの種類を出してもらった。「どこが違うの?」という僕の質問に、彼は順番に一つずつ手に取り、「これは15分、これは1時間、これは半日、これは3日」と説明(?)してくれた。彼が言うところの、ニューヨークの街中で被害に遭うまでの時間の目安である。

その時間が長い分だけ、鍵は頑丈なものに(そして重たく)なり、価格も高くなる。 写真の自転車にかけられたロックは、その日の説明によれば3日間、つまり一番丈夫だと説明されたものだった。どうりで鍵そのものは壊されてはいなかったが・・・。

2012年7月30日

ジョージ・ワシントン・ブリッジまで

昨日今日と、いくぶん涼しい日が続いている。こんな日曜日を逃す手はないと、久しぶりに自転車で外に出た。目指すはジョージ・ワシントン・ブリッジ。ハドソン川沿いを北上する。ペダルも軽い。途中で雨が降ってきたがかまわずこぎ続け、橋のたもとまで約30分。往復で1時間ほどの道のりだったが、太ももの内側が痛い。筋肉痛である。ふだんサボっているとこうなる。


2012年7月27日

Red Bull Girls

ダウンタウンで見かけたレッドブル・ガールズとお馴染みのレッドブル・カー。新商品(シュガーフリー)のサンプリングを行っていた。RBのコミュニケーション・コンセプトは世界共通のようだ。


2012年7月24日

恒例の Bryant Park Film Festival に出かけたものの

ミッドタウンにあるブライアント・パークで、月曜日の夜に Bryant Park Summer Film Festival と題した無料の屋外上映会が開かれている。今日の作品は、ハンフリー・ボガートの出世作『マルタの鷹』。ジョン・ヒューストンの監督デビュー作である。

本日の開場は午後5時、上映開始は日没後の予定。午後7時半頃に公園に到着した。会場は公園内の芝生の上だが、周りを柵で囲っていて入場の際には荷物のチェックがある。場所を確保した後は新聞を読んだり、近くの人とお喋りをして時間を潰す。やっと8時10分頃にマイクを持った女性がステージに現れ、簡単な挨拶をしたのち、映画の上映は8時50分からと告げた。ところが、その後まもなく雨が降り始めた。

傘は持っていなかったけど僕は帽子を被っていたし、多少濡れても平気な格好をしていたのでそのまま上映開始を待った。でも、雨は小降りになるどころか雨脚を強めてきた。後ろ髪を引かれつつ、退散した方がよいと判断してタイムズ・スクエア駅に向かった。

主催者が天気の動向を確認して、完全に日が暮れてからと云わずに早めに上映を開始してくれればよかったのだけど。

芝生にしつらえられたスクリーンにテストパターンが映し出される。

芝生に寝転がり、上映を待つ人たち。奥の建物はニューヨーク市立図書館。

雨が降ってきた。傘を持っていない人たちは次々と引き上げ始めた。

2012年7月22日

ここでも野外劇

夕方の散歩の途中、目の前に現れたのはHudosn Warehouseと書かれたのぼり。その向こうから台詞をしゃべっているような声が聞こえてくる。芝居の練習でもしているのかなと近づけば、どうも観客を前に実際に芝居をやっているらしい。


公園の階段を観客席に、テラスを舞台に、そして周りの緑を舞台背景に無料の野外劇をやっていた。たまたま通りかかった散歩客が、芝居をしている間を通り抜けていったりする。


ネットで調べたら、次のような劇団だった。http://hudsonwarehouse.net/home.htm

2012年7月21日

The Dark Night Rises

乱射事件の起こった映画がどんなものか観に行った。事件後だからなのだろう、映画館の前には警官が2人。平日にもかかわらず、上映前には入口の前に長蛇の列ができていた。


前作でヒース・レジャーが演じた悪役「ジョーカー」のインパクトが強かっただけに、今回も悪役のキャラクター作りに念が入っている。

ただ、映画自体は僕には退屈だった。もとがコミックだから仕方ないし、それでよしとしているのだろうが、全体があまりにご都合主義的というか嘘くさ過ぎて閉口する。どうせ空想の世界なら、もっと遠くに連れて行って欲しい。それに2時間半近い上映時間は冗長だ。モーガン・フリーマンやマイケル・ケイン、ゲーリー・オールドマンといった名うての俳優たちと漫画チックな映像がちぐはくな印象を与える。映画が終わった後、拍手が館内の方々で起こったのにまた驚いた夜だった。