先日、トラックドライバーの不足が物流に与える影響について書いたが、三菱総合研究所が以下のような日本の労働需給の推計を出していた。
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この総研は、「生産・輸送・建設」部門では3年後の2027年に人材が過剰な状態になるとしている。そして6年後の2030年には、その過剰人員は110万人に昇る。その一方で、「専門技術」者の不足が170万人だとか。
この総合研究所は何を前提にして、どう推計しているのだろう??
確かに工場などの生産現場にはロボットが投入され、自動化をすすめることで人の姿は少なくなっていくだろう。だが、輸送と建設の現場は、そう簡単にはいかないと私は思う。
また三菱総研のこの推計とは逆に、私は技術者はこれから人余りになっていくとみている。必要とされる技術者は一部の高度な人間だけになっていくので、発想力や構想力のない現状のただのエンジニアやプログラマーは不要になっていくに違いない。
またこの推計では、2030年には「販売・サービス」分野での人材不足がゼロになると試算しているが、この点も理解できない。医療、介護、小売り、飲食、宿泊など、どこでも人手が不足して困っているのが現状だが、どうやってその問題が解決されるのか。わかるのなら、教えてほしいものだ。
さらにこの総研は、「生産・輸送尾・建設」「事務」「管理」専門技術」「販売・サービス」それぞれのプラスマイナスを合算、相殺して人材需給バランス(グラフ中の折れ線)と称しているが非現実的である。
生身の人間を、個々の能力や特性や本人の希望などにお構いなしにあっちからこっちへと自由に動かせると考えているようだが、人間は機械とは違う。
こうした企業が政府から大金で仕事を委託され、そのあげく疑問だらけの推計を出しているから日本の国家政策は長年道を誤り続けているんじゃないのか。
