2021年11月2日

東京都職員とプラカード

先週のこと、地下鉄東西線の大手町駅に「行幸地下ワクチン接種会場はこちら」という表示を持って立っている人がいた。40代半ばくらいの男性で、首から都職員のIDカードをぶら下げている。

何だろ?と思い、それってどこにあるんですか?と訪ねると、丸の内側の地下一帯だという。地下鉄大手町駅は八重洲口だから、東京駅の反対側だ。そこに現在大規模接種会場を設置し、いまなら予約なしでワクチン接種を受けられるという。

僕自身は接種済みなので直接の関係はないが、横浜市に住んでいる学生で自治体による接種をまだ受けられていないと言っていた学生のことを思い出した。なぜ彼が予約をまだ取れないのかよく分からないところがあるのだが、いずれにせよ未接種のままでは周囲にも迷惑をかけることになる。

そこで、会場表示のプラカードを持って立っている都職員に、都外の人間でも受けられるのか尋ねたところ、都内在住か、あるいは都内に勤務じゃないとダメだという。じゃあ、都内の大学に通学している学生はどうなのか聞いたら「さあ」と。分からないらしい。

当然、その場で都庁に電話を入れるなりして確認してくれると思ったら、あっさり「ホームページかなにかで調べてください」と言われてしまった。

大勢の市民が行き交うところにプラカード持って立ってるのだから、もともとそのくらいの情報は持っているのが当然だと思うのだけど。

「自分で調べて」と言うのなら、40男が立っている必要はない。東京都職員の給料は高いんだから。学生バイトに任せなさい。