2012-09-29

「ハーモニカおじさん」は90歳になった

60丁目のコロンバス・サークルにあるJazz at Lincoln Center内のRose Theaterでトゥーツ・シールマンスのコンサートがあり、出かけてきた。

「Toots Thielemans: Celebrating 90 Years」のタイトル通り、彼の90歳を祝う意味も込めたイベントである。

トゥーツ・シールマンス

歳のせいか、さすがに勢いはなくなりフルトーンでは吹かなくなってしまったけど、それでもいい音色を聞かせてくれた。それにさ、彼くらいになるともうハーモニカの演奏が上手いとか下手とかではなく、僕たちが聞きたいのはトゥーツおじさんならではの独特の叙情性なのだ。

彼のハーモニカを知ったのは、『真夜中のカウボーイ』や『シンデレラ・リバティ』といった60年代末から70年代のアメリカ映画。それからずいぶん長い年月が過ぎたが、ここニューヨークで初めて生の演奏を聴くことができた。感慨、深し。

ゲストの一人としてピアノのハービー・ハンコックが登場したのだけど、その彼ももう71歳!