2022年3月27日

キャッシュレスは、一体誰のためか

東京都内のタクシー会社が、運賃の値上げ改定を相次ぎ申請したという。その主な理由として挙げられているのが、キャシュレス決済の機器の導入コストと決済機関へ支払う手数料が増加したためだ。

タクシー最大手の日本交通は、1月に増収率27%の計算で申請を行った。最近の燃料高は確かにタクシー会社にとっては厳しい現実だと思う。その分のタクシー料金の値上げはわかる。

だが、新型コロナのためにキャッシュレス決済を導入し、その関連費用が嵩んでいると言われても簡単には納得できるものではない。コロナとキャッシュレスの関係は何だ? お金をやり取りすることで感染拡大してしまうと考えているのだろうか。

そもそもこれまでだって、クレジットカードやスイカで支払いできていた。僕に言わせれば、無用なスマホ決済を次から次へと導入し、その支払い手数料や思わぬ手続き費用に汲々としているというのが現実ではないのか。

経営判断の誤りを利用者に転化しているようだと、そのつけは自分たちに返ってくる。