2022年3月24日

「幸せな国」ランキング

CNNのサイトで World's happiest countries for 2022という記事を目にした。

「国民一人当たりのGDP」「社会支援」「健康寿命」「人生における選択の自由」「市民の寛容度」「社会の汚職に関する認識」の6つの基準をもとに以下のようなランキングが発表されているが、さてどうだろう。

1位はフィンランド、そのあとにデンマーク、アイスランド、スイス、オランドとヨーロッパ諸国が上位を占める。

https://edition.cnn.com/travel/article/worlds-happiest-countries-2022-wellness/index.html


日本は55位である。アジアの国々のなかでランキングで1番上位なのは台湾で24位。続いてシンガポール32位、タイ53位、フィリピン60位、韓国61位となっている。

日本は意外と(そうでもないという考えもあるかもしれないが)低い。もっとも、判定に用いられた6つの基準のなかで国民一人当たりのGDPと健康寿命は統計データから引っ張ってこれるが、それ以外はアンケート調査による各国国民の意識、つまり主観だ。そこでは国民感情の表出の傾向に左右される点を念頭においておく必要もある。

それにしても、日本はもっとランキングが高くてもいいように個人的には思うのだけど、こんなもんかね。格差やそれを起因とする諸問題が出てきているとはいえ、日本ほど安全で清潔で、食べ物がうまくて、気候に恵まれた国はそうそうないと思うんだけど。

日本国内にだけいると自分たちのことが相対化できないから、それが55位という結果の大きな要因になっているように思う。たとえば自分の国が住みやすいかどうかは、他の国に住んでみなきゃ本当のところは分からない。

日本人が日本をもっと外国からの眼で見るようになれば、見方は変わるはず。どの国が一番幸せな国かなんて調査は大きなお世話だけど、そうしたことを考えさせてくれる契機にはなっている。 

調査対象となった146ヵ国のランキングは、以下のサイトでみることができる。
https://worldpopulationreview.com/country-rankings/happiest-countries-in-the-world