2021年1月13日

部品が欠けている

日産自動車のカルロス・ゴーン元会長。忘れっぽい日本人なら、「それ誰だっけ?」と一瞬考え込む人もいるかもしれない。

そのゴーンが金融商品取引法違反罪に問われた事件の公判が12日に行われた。日産の元最高執行責任者(COO)の志賀俊之氏が出廷し証言したらしい。

報酬隠しの方法を自らゴーンに提案したという志賀は、証言のなかで「私は10年間代表取締役の立場にあった。ガバナンスが機能していないと認識していながら改善できなかったのは痛恨の極みだ」と述べたという。

10年間!! 

その間、認識していた!!

今さら痛恨の極み??

ゴーンの行動が異常かつ違法なことは置いておいても、ゴーンを「絶対君主だった」と語ることで手をこまねいていた自分を庇護しようとするこの元経営者の姿には呆れる。 

他人(組織)を導くより自分を導く方が難しいと言われるが、それにしても10年間は常軌を逸している。

日産という会社、現場はいい車をつくるのに、どうしてそこの経営者は代々ネジが外れているんだろう。悲惨な企業というしかない。