元メジャー・リーガーのイチローが、自己肯定感について次のように語っていた。
自己肯定感という言葉、目にしたことなかったです。イメージですけど、すごく気持ち悪い言葉です。自己肯定でしょ。いや~、気持ち悪くないですか。
自分を肯定するのは、僕は凄く抵抗があります。僕の場合は疑問符をつけてます。自分がやったこと、やろうとすることに。これが強い人って、ストレスフリーで楽しそうに仕事するみたいな感じですか? それってどうなんですかね。いいなって思うけど、その人たちは人としての厚みが生まれるんだろうか。瞬間瞬間はいい仕事ができるんだろうけど。明らかにダメなのに否定されない。自分でもいいことしか振り返らない。第三者からも指摘されない。僕は堕落すると思いますけどね。
人が最悪になるときって、自分が偉いって思ったとき。最悪というか魅力的じゃない。それが生まれるんじゃないかと。これが強すぎる人は。
自分の軸をしっかり持っている人は、やはり違う。
自己肯定感って、いつからか当たり前のような考えになっているけど、確かになんだか気色悪いと思っていた。それが何だったか、イチローさんに教えてもらった感じだ。
彼はアスリートであって思索家というわけではないはずだが、一流の人間は物事の本質を直感的に感じる回路を持っている。
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