現地にわずか2泊という駆け足だったが、1年ぶりにスリランカの首都、コロンボを訪れた。今回もJICAからの依頼の仕事である。
スリランカは、昨年の1月にそれまでの独裁的な政権から民主的な政権へと変わった。短期で訪れるわれわれのような者には変化は分からないが、昨年に比べて入国がスムーズにいったのはひょっとするとその影響かもしれない。
昨年、今年同様、公務のビザで入国しようとした際は、空港で別室に呼ばれて入国の目的が何なのか詳しく説明させられた。
政権が変わったといっても、長らく続いた前政権時に、大臣ポストを目的にやたらと作られた省庁の数々は今も残っていて複雑な官僚機構を構成している。
今回打合せを行ったのは財務省の一部門だったが、組織が縦割りで全般的に情報の流れが悪い。すっきりするには、かなり時間が必要となるのだろう。
宿泊したホテルの窓から見下ろすと、ビーチに沿ってビルがいくつも建設中だった。シャングリ・ラなどのホテルで、すべて外国資本のものらしい。中国資本が多いと聞いた。インドの近くにありながらも、シーレーンの獲得を睨んだ中国主導で経済発展がなされていくのかもしれない。
写真は、宿泊先のホテルの部屋からの風景。右手がインド洋である。浜辺の近くにホテルがいくつも建築中だった。