2015年7月6日

過剰なブックカバーをやめよう

最寄り駅の中に有隣堂書店が入っている。時折、立ち寄る。これまで気づかなかったのだけど、今日、一番はしのレジで精算するとき、写真のパネルがカウンターにあるのを発見した。


書店で付けるカバーの付け方を簡略化するという案内だ。最初、書店のカバーをつけるのをやめたのかと喜んだのだが、そうではないらしい。書店カバーはつけるが、元々の単行本に付いているカバー(ややこしい!)に巻き込むようにつけるのを省略するということ。

以前もこのブログで書いた覚えがあるが、そもそも出版社のカバーがついているのに、さらに書店のカバーなど必要ないというのが僕の考え。本は消耗品だ。もちろん無理に乱暴に扱うことはないが、後生大事にする類のものでもない。

以前、同じ店で体験した話だ。文庫本を2冊手にした僕は、電車の時間があったのでいささか急いでいた。レジに向かっている時、そこに見えたお客さんはひとりだけ。これならすぐ精算できるな、と並んだのはいいが、彼女の手元を見て嫌な予感が。

当時、日本テレビで放送していた、綾瀬はるか主演の「きょう会社休みます。」の原作コミックを7冊(第1巻から第7巻)抱えている。

予感的中! 店員が(言わなくてもいいのに)「カバーをお付けしますか?」と聞いたものだから、一冊一冊ビニールを剥ぎ、それらに書店のカバーを付け終わるのを待たされるはめに。

その時、頭に浮かんが考えは「あとでアマゾンで買おう」。思いついたらすぐに実行してしまうタチなので、本を買わないままさっさと店を出た。

本当は、できれば本屋で本を買ってやりたい。だから、自分でも釈然としない気分だった。書店は、店頭で本を買ってくれるお客への「サービス」としてやっているのだろうが、優れたサービスになっていない。

この余計な(過剰な)サービスをするために、レジでは客が待たされるし、店にとってもコストがかかる。

そろそろ他の書店らと声を掛け合って、一斉にこうしたサービスの「有料化」へ進んだ方がいいんじゃないかな。