2014年5月3日

優れたサービスデザインとしてのラウンド・アバウト

映画「The World's End」に、英国最古のラウンド・アバウトが出てきた。
http://www.bbc.com/news/uk-england-beds-bucks-herts-22246576
 
世界最古のラウンド・アバウトは英国のものではないらしいが、英国をクルマで走っていると、とりわけ地方都市や郊外のあちらこちらでラウンド・アバウトに出くわす。

ラウンド・アバウトでは道路が空なのに信号が赤だというだけで止まっている、というようなケースは発生しない。また、完全に一時停止せずに環道に入るチャンスが多いので走行に遅れが少なくなるし、環境への負荷も減る。

誰のアイデアか知らないが、実によくできた設計である。十字の交差点と違って信号機の設置の必要がないのがいい。日本では停電などの折、警察官が交差点に出て手旗で交通整理するが、もともとそうした必要はない。

交差点を「点」と考えるのでなく、植栽などを施した島(丸い面)にしてその周りを流れに沿って緩やかに回ろうと考えた発想がポイントである。実に優れたサービスデザインの例だといえる。

一般的なラウンド・アバウト