2014年5月19日

自分でメソッドをつくり出す知性

初診だったので、遅くともお昼にはすべて終わるように早めに出かけたつもりだった。

1時間半ほど待たされて、まずは内科で診察。その後、血液検査、尿検査、レントゲン撮影を受ける。呼吸器科の医師による診察。吸入薬による治療。診断。点滴による治療。診断。肺機能検査。診断。

会計を済ませ、処方箋を手に病院を出たのは午後5時過ぎだった。もちろん昼食抜きで、その時は目が回りそうだった。

目の前にぶら下がった点滴薬

点滴を受けたのは生まれて初めてのこと。ベッドに寝ているだけで他にすることがなく実に退屈だったので、ちょうど持ってたキンドル・ペーパーホワイト(電子書籍リーダー)を針が刺さってない方の手で操作しながら岡田斗司夫『オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より』を読む。

実に面白かった。新聞に寄せられた人生相談に彼が答えるのだが、愛と工夫に満ちている。よくあるような、頭よさげで、もっともらしく、それでいて相談者の想いにまったく沿っていない大人の回答ではなく、相手の気持ちの底を掘り下げて掘り下げて、真に解決をしなければならない問題と現実的な解決法を示してやっている。

そこに行き着くための彼の方法論は独自だ。それらは学術的な裏付けはないが、とても分かりやすく、実際的で腑に落ちるものである。本か何かで読んで身につけた有効な方法論を適切な用途で用いて問題解決をするのも賢いが、自分で目的にあった独自の方法論を編み出すのが岡田は得意だ。しかもそれらが役に立つ。彼はある種の天才である。