2012年12月15日

ろう学校生の喧嘩(モロッコ /2)

カサブランカのホテルにチェクイン後、近くを散歩に出かけた。夕方の時間、聾唖の子どもたちが建物からたくさん出てくる。ろう学校があるのだろう。歳は中学生くらいの子がほとんど。

歩道で何人かがつかみ合いをしている。喧嘩らしい。小競り合いのような感じだが、彼らは話ができないためにとても静かな争いだ。一人の子が5、6人に虐められ、こづき倒されているように見える。

やられた子が立ち上がり、相手グループの中心的な男の子に向かっていく。胸ぐらをつかみ、肩を殴り、怒りを示した後は、いったん手を離し手話で相手に何か伝えようとする。今度はやられた子が相手を蹴飛ばし、背中を何度もどつく。そして、その手で今度は手話で意志を伝えようとする。

相手に掴みかかりながら罵声を浴びせたりすることができないから、途中で手を止め、手話が交互に入る。子ども同士が喧嘩をするのは、自然なこと。だけど、この喧嘩だけは見ていて切ない思いがした。