東海林さだおさんが亡くなった。88歳。さえない、もてない、仕事に身が入らないサラリーマンを主人公にすえた漫画を長年週刊誌各誌に連載していた。どれも40年以上なんて長丁場の仕事だったのがすごい。
食べ物をめぐるエッセーなんかも彼が書くと絵のない漫画で、その独特の言語感覚に気持ちをくすぐられ思わずにんまりしてしまうことが多かった。ひょっとしたら、読者層の広さの点では漫画よりエッセーの方がまさっていたのではないかしらん。
またそうしたエッセーとはちょっと毛色のちがう『超優良企業さだお商事』(東洋経済)は、プロの仕事師がどうあるべきかを教えてくれる。若いビジネスマンには、元外資系コンサルとかの胡散臭い連中が書いたデタラメ本なんかより、よっぽど役に立つ。
そういえば、先月亡くなったつげ義春さんも同じく88歳だった。
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| 毎日新聞から(まだ若かりし頃の写真だ) |
どちらも他に類を見ない唯一独自の表現を長年にわたり社会に浸透させてきた偉人である。
昨年9月にはさいとうたかをさんも亡くなってしまった。時代は変わる。

