2025-04-18

食パン、何枚食べる?

比較分析は、研究法の基本中の基本である。だから正しく行わなければならない。

先日、このブログで僕が食する場合のご飯一杯の値段を示した。

今日のNHKのニュースが同様のデータを示していた。「三菱総合研究所調べ」とかなんとか言っていたが、小学生でも調べられるだろうに。無駄にもったい付けてて笑える。 

比較を行う際にやってはいけない典型例がこうしたものである。というのは、ここではごはん茶碗一杯分と6枚切り食パン1枚を等価と考えているが、その根拠が分からないから。

カロリーが違えば、質量も違う、食べ方も違う。茶碗一杯のご飯と6枚切り食パン1枚を代替可能としている理由が分からない。ご飯は朝でも夜でも食べるが、食パンは朝食べる事があっても夜食べることは通常ない。

食パンを食べるときに、普通、バターとかジャムとかはちみつなどを塗って食べる人が多いのではないか。それらスプレッドの類のコストは無視されているのも気になる。 

そもそも大人の男が6枚切り食パン1枚で食事を済ますだろうか。番組では米飯が高くなったと言いたいのだろうけど、食パン2枚と比較したら、いまもそっちの方が高いことは一目瞭然。

こんな恣意的な(ばかばかしい)比較はやってはいけない、という見本である。