東京高裁は損害賠償金の支払いを認めた東京地裁の1審判決を取り消し、山口の請求を棄却した。
1審での東京地裁の裁判長は、「クソ野郎」を「攻撃的かつ激しい侮辱」だとして名誉毀であるとした。一方、2審の東京高裁の裁判長は、「直ちに人身攻撃となり、意見や論評の域を逸脱したとは断じられない」と判断した。
この違いは面白い。裁判長2人の価値観と言語感覚が、大きく異なっている。それにしてもツイッターでの「クソ野郎」との投げかけを「攻撃的かつ激しい侮辱」とまでネガティブに受け取る東京地裁の裁判長は、ずいぶんお上品な育てられ方をしてきた人物なんだろうナ。
とにかく、ある意味で「クソ野郎」に裁判所のお墨付きが出たようなもの。世の中を見回すとそこかしこに「クソ野郎」がいるじゃないか。さあ、ソイツらに向かって、みんなで叫ぼうじゃないか、クソ野郎って。